「カード不正利用被害額」前年同期比で約41%減少 かっこ・リンク【キャッシュレスセキュリティレポート 2026年1-3月版】

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ECのミカタ編集部

キャッシュレスセキュリティレポート2026年1-3月を公開

かっこ株式会社と株式会社リンクは2026年8月4日、クレジットカード情報流出事件の統計とECの不正利用傾向をまとめた四半期レポート「キャッシュレスセキュリティレポート」を公開した。本記事では最新版となる「2026年1-3月」から一部内容を紹介する。

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カード情報流出事件の概況(2026年1-3月)

◆情報流出事件数:2件
◆情報流出件数:3463件


2026年1月〜3月に公表されたカード情報流出事件は2件(内1件は詳細判明前)。流出件数は前年同四半期の1万9635件から、3463件と激減。この傾向に対して本レポートでは、「2025年3月発行のクレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】(最新版は2026年3月発行の6.1版)でEC加盟店に義務付けられた脆弱性対策への対応が進んできたことが要因の一つとして考えられる」としている

画像元:かっこ株式会社・株式会社リンク「キャッシュレスセキュリティレポート2026年1-3月版(2026年8月発行)」

ECにおける不正利用の概況(2026年1月〜3月)

◆クレジットカード不正利用被害額合計:113.6億円
◆クレジットカード偽造被害:1.5億円
◆クレジットカード番号盗用:106億円
◆クレジットカード不正注文の発生率:0.033%
◆転売不正注文の発生率:8.7%


2026年1月〜3月のクレジットカード不正利用被害額は113.6億円となり、前年同四半期と比較して約41%減少した。

中でも、番号盗用(なりすまし)の被害が182.9億円から106億円と大幅に減少している。この背景について、本レポートでは「国内での『EMV 3-Dセキュア』導入義務化による効果が現れていると考えられる」としている。

一方、クレジットカード不正利用発生率は0.033%と前年同四半期と比較して低下しているものの、前四半期である2025年第4四半期(10月〜12月)の0.027%から増加。レポートでも「注意が必要」とした。

画像元:かっこ株式会社・株式会社リンク「キャッシュレスセキュリティレポート2026年1-3月版(2026年8月発行)」

2026年1月〜3月の転売不正注文を商材別にみたランキングでは、前回トップだった「イベント」を抑えて「健康食品・医薬品」が1位に。また、前回は圏外だった「チケット(航空・鉄道)」が3位に急上昇している。

レポートでは「この期間は『年度末の帰省ラッシュ』や『春休みの旅行シーズン』を含んでおり、交通機関のチケットは『即座に高値で現金化したい』という、不正者側の狙いと合致する商材であるという理由が考えられる」と指摘されている。

画像元:かっこ株式会社・株式会社リンク「キャッシュレスセキュリティレポート2026年1-3月版(2026年8月発行)」

コード決済アプリを悪用した返金詐欺が急増

近年はECサイトのセキュリティ強化を迂回する手口として、コード決済アプリを悪用した返金詐欺が急増している。全国の消費生活センターに2025年4月から11月末までの8カ月間で寄せられた相談件数は過去最多の5107件に達し、統計開始の2023年比で約2.2倍と深刻な状況。

手口としては、偽ECサイトのサポート窓口を装った犯人が欠品による返金を口実に消費者に接触。画面共有機能などを悪用しながら、犯人への送金手続きを購入者自身に操作させるという、巧妙な流れが解説されている。

画像元:かっこ株式会社・株式会社リンク「キャッシュレスセキュリティレポート2026年1-3月版(2026年8月発行)」

この詐欺は自社システム外で行われるため、ECサイト側がどれだけ不正対策を強化しても防ぎきることは困難。だが、被害者が正規サイトが詐欺を働いたと誤認してSNSなどに悪評を書き込むなど、ブランド価値が毀損される深刻な二次被害も発生しており、その対策は急務と言える。

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EC事業者としては顧客に安心・安全な購買環境を提示できるよう、最新の不正手口を把握したい。同時に、技術・システム的な対策とともに、消費者への注意喚起も含めた総合的な対策が求められる。


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