越境EC事業を展開するインアゴーラ、日本酒「天賦」と提携した中国展開の全面サポートを開始

ECのミカタ編集部

越境EC事業を展開するインアゴーラ 名門焼酎「富乃宝山」などを手掛ける西酒造の新しい日本酒「天賦」の中国進出を全面サポート

インアゴーラ株式会社(以下:インアゴーラ)は西酒造株式会社(以下:天賦)と提携し、中国展開の初期段階としてオンライン&オフラインのマーケティング、ブランディングを実施する。

中国市場への展開を図る

中国市場への展開を図る

インアゴーラはこれまで、中国大手ECプラットフォームでのオンライン販売や飲食店・高級スーパーでのオフライン販売といった多様な販売手法を駆使することで、複合的に日本の酒蔵の中国展開をサポートしてきた。

今回、西酒造株式会社が製造する日本酒「天賦」と提携し、中国展開の初期段階としてインアゴーラの強みであるオンライン&オフラインのマーケティング、ブランディングを実施する。

すでに2022年9月から中国版Tiktok「抖音(Douyin)」において、天賦のテスト販売を開始しており、反響と注目度の高さを確認している。今後、継続的にブランド価値を多くの中国消費者に伝えたのち、マーケティングの効果をセールスに波及させ、多様な販路での販売強化を図る予定だ。

SNS、EC、オフラインの段階で展開する

インアゴーラが支援する中国展開の概要は以下の通りとなっている。

◆中国版Tiktok(抖音:Douyin)でKOLと連携し、ライブコマースの手法で認知度拡大と販売を強化

日本酒の紹介を専門とするKOLを通して、天賦のブランディングを図りつつ、認知度を拡大させる。

◆インアゴーラが展開してる日本酒セレクトショップでの販売を強化

天猫、天猫国際、JD.comといった中国大手プラットフォームでの商品販売を強化する。

◆中国現地レストランや高級スーパーでのオフライン販売

日本酒の最大消費ポイントであるレストランや居酒屋、高級スーパーへ展開を拡大し、販売のすそ野を広げる。

中国への進出は日本国内での展開と異なり、中国独自のSNSへの対応・物流や決済などのインフラ面の対応など様々なハードルが存在する。これらの課題を解決、サポートしながら商品拡販に繋げる。

日本酒輸出先として最大の中国市場

日本の中国向け日本酒輸出は過去5年間で約4倍に成長している。2022年も新型コロナウイルスの影響がありながらも、過去最高額の約141億6300 万円(前年比37.8%増)を更新。現在日本酒の輸出先としては、輸出金額でアメリカを抜いて中国が最大となっており、成長性の高い市場となっている。

今回インアゴーラと提携して中国展開を図る西酒造は1845年に創業し、名門焼酎「富乃宝山」「吉兆宝山」「天使の誘惑」などで知られる名高い酒蔵である。2020年より日本酒造りを開始、さらにはワインの「URLAR」、ジャパニーズウィスキーなど幅広く手掛けるなど注目度も高い。

日本酒輸出量は年々増加の一途をたどっており、この傾向は今後も続くことが想定される。国内需要が低下する日本酒業界において、中国を筆頭とした海外販路拡大は避けられないだろう。インアゴーラと天賦の展開がどのように中国市場に広がっていくか、注目すべきだ。


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