海外ファッションブランドの卸売プラットフォーム「makepre」 国外のファッションブランドを日本市場に繋ぐ

ECのミカタ編集部

海外ファッションブランドのB2B向けオンライン卸売プラットフォーム「makepre」がスタート

東急株式会社(以下:東急)は、海外ファッションブランドのB2B向けオンライン卸売プラットフォーム「makepre」を開始する。

海外ブランドの日本進出をサポートする

「makepre」は海外ファッションブランドのアパレル、バッグ、シューズなどの仕入れをECサイト上で実施できる、日本のバイヤー向けのオンライン卸売プラットフォームサービスだ。

海外ファッションブランドの商品をECサイト上で仕入れるだけでなく、商品輸入時の輸入申告や税関審査などの煩雑な手続きを本サービスが代行するため、仕入れの手間を省ける。一方、海外ブランドにとっては、より簡便に日本市場に進出することができ、ビジネスチャンスを広げることが可能。「makepre」によって、日本のバイヤーおよび海外ブランドにとって国境を超える取引が身近になり、双方のビジネスの発展に繋がるとしている。

◆「makepre」の特徴

◆発注から納品までの流れ

第1弾は韓国ブランドが仕入れ対象

実証実験の第1弾では、日本未展開のブランドを含む韓国の約30ブランドの仕入れをECサイト上で実施可能。

10月11日から先行会員登録が始まっており、10月25日よりECサイト上で仕入れを行うことが可能となる。また、定期的にバイヤー向けの商品展示会を実施し、ECサイトに掲載している商品の実物を確認する機会を提供する。

◆出品ブランド一例

日本にいながら海外ブランドをマッチング

「makepre」の提供について、東急は以下のようにコメントしている。

「海外には良いブランドが多くあるにも関わらず日本には一部しか入ってこないことが非常に勿体ないと感じ、より簡便に海外ブランドと繋がる方法は無いかと考えました。そこでECサイトを活用して日本にいながら気軽に海外ブランドとマッチングできるサービスがあれば便利なのではないかと考え、本事業を提案しました」。

日本のファッション業界はコロナ禍を契機に売上が低迷傾向となり、出張を伴うコストのかかる仕入れが難しくなっている。また、売上が見込まれる仕入れに偏る傾向もあり、結果として新しい価値が生まれにくいことが課題だ。

「makepre」は本実証実験で得られた成果やユーザーからの声をもとに検証を重ね、取り扱う海外ブランドのエリアやブランド数を拡充しながら、サービスの価値向上・発展に取り組むとしている。日本のファッション市場に新たな可能性を提示する「makepre」の動向に注目すべきだ。


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