2023年のインターネットトレンドが発表 Googleが2年連続で最も利用されたサービスに

ECのミカタ編集部

Cloudflare、2023年のインターネットトレンドを発表 ~Cloudflare 2023 Year in Review~

Cloudflareは2023年12月20日、通算4度目となる「Cloudflare 2023 Year in Review」(以下:本レポート)を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

生成AIサービスが新たに設けられる

◆最も利用されたインターネットサービス
Googleが2年連続で1位になり、Facebook(2位)、Apple(3位)、TikTok(4位)が続いた。

◆最も利用されたSNS
Facebookが1位、TikTok(2位)、Instagram(3位)、Twitter/X(4位)と続いた。

◆最も利用された生成AIサービス
新たに設けた本カテゴリーでは、OpenAIが1位となり、Character AI(2位)、Quillbot(3位)、Hugging Face(4位)が続いた。

◆最もサイバー攻撃の標的になった業界
攻撃者が世界的に最も多く攻撃を仕掛けたのは、金融分野となった。

◆最も件数が多かったサイバー攻撃
最も多く悪用された攻撃のツートップは、悪意のあるメールに含まれる「偽装リンク」と「恐喝」であった。

◆2023年に観測されたインターネット障害
2022年には150件以上観測された世界のインターネット障害は、2023年には180件以上になり、その多くは政府の指示による地域的、国家的なインターネット接続遮断によるものだった。

インターネットなしでは生きていけない現代

CloudflareのCEOマシュー・プリンス氏は、以下のようにコメントしている。

「私たち全員がインターネットなしでは生きていけない現代において、Cloudflareの世界最大級のグローバルネットワークはデジタル社会の重要なインフラの柱として発展してきました。Cloudflareがインターネット上で果たしているユニークな役割によって、例えば、生成AIブームやStarlinkの世界的な利用の加速など、オンライン上の流行や新たなテクノロジーのトレンドをリアルタイムで把握することができます。透明性を保ち、『Cloudflare 2023 Year in Review』のようなレポートから得られたデータや視点を共有し、情報が明確で、強靱で、安全なインターネットの世界を実現することこそが、私たちの責任です」。

2023年で世界のインターネットトラフィックが25%増加

本レポートは、全世界のインターネットに関するインサイトとセキュリティトレンドとともに、2023年に最も注目を集めたインターネットサービスを調査。それぞれのデータはインターネットのグローバルトレンドやインサイトを、誰でも無料で閲覧できる「Cloudflare Radar」の観測に基づき算出されている。

本レポートでは上記の他に、世界のインターネットトラフィックが25%増加したことなども明らかになっており、インターネットの成長速度は衰える気配がないことも判明した。

現在、多くの経済活動やヘルスケアネットワークの運用、企業の事業継続性の維持、そして人々とコミュニティとのつながりといった重要なシステムはインターネットサービスに依存しているといえるだろう。

2023年は生成AIの急成長など、これまでとは異なる話題に注目が集まった。AI技術の台頭によって、この流れはより加速することが考えられる。トレンド動向が各事業にどういった影響を与えるのか検討しつつ、2024年に向けた備えを進めるべきだろう。


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