ecforce、データ活用における可視化・分析を行うダッシュボードツール「ecforce bi」を提供開始

ECのミカタ編集部

統合コマースプラットフォーム「ecforce」を提供する株式会社SUPER STUDIO(以下:SUPER STUDIO)は、EC/D2Cメーカーを中心としたあらゆる事業者を対象に、データ活用における可視化・分析を行うダッシュボードツール「ecforce bi」を提供開始した。この「ecforce bi」を使用することにより事業者は、ダッシュボード上で複数のチャネルを跨いだデータの可視化・分析が容易になり、分析したデータをCRM施策に活用することでより精度の高いアプローチが可能となるという。

ecforce biで実現できることは

ecforce biは、ecforce内にあるファーストパーティデータを利用するため、煩雑なデータ設計や連携等は不要。また、EC/D2C事業の運営に必要な指標が既に反映されたダッシュボードが用意されているためデータマッピングも要らず、管理画面の発行後は即日でデータ分析が可能になるとのこと。

事業成長に関わるデータ分析の指標をプリセットで提供するため、BIに関する知識がないユーザーでもデータに基づく最適な意思決定を行うことができるという。

2つのプランを用意

ecforce biは、StandardとProfessionalの2つのプランが用意されている。

Standardプラン
Standardプランでは、受注分析やLTV分析、顧客分析、商品分析、定期受注分析、キャンペーン分析など、EC/D2C運営を行う上で必要な情報が既にダッシュボード化されているため、EC/D2C事業における主要な指標での分析が、管理画面の発行当日から可能に。

ecforce biの分析軸一覧

Standardプランの画面

<分析例>
・LTV:SKU別LTV構成比の分析
→新商品の貢献度を可視化することで、データに基づいたブランド戦略立案や経営判断を実現。また、購入経路別LTVを可視化することで、CPAと合わせてユニットエコノミクスを把握し、最適な広告投資を判断。

・顧客分析:LTVによる顧客のTier分け・顧客のTier別売上比率の分析
→TierごとにセグメントしたCRMの実施で定期商品の解約防止、単品商品のアップセル率向上を実現。

Professionalプラン
Professionalプランでは、Standardプランでプリセットされている指標に加え、ecforce上にあるデータを掛け合わせて見たい指標を自由にカスタマイズし、ダッシュボードを作成できる。EC/D2C運営のオンラインデータだけでなく、リアル店舗のオフラインデータ(※)もダッシュボードに組み込んで可視化・分析できるため、各々の販売チャネルの貢献度や事業全体のコンディンションも一目瞭然となり、事業のスピーディな意思決定が可能に。

※本リリース時点でのリアル店舗のオフラインデータは、「THE [ ] STORE」でのデータを指します。

Professionalプランの画面

<分析例>
・販売経路別(オンライン・オフライン)のLTV分析
→EC/D2Cだけでなく、リアル店舗での実績を含めた事業全体のLTVを可視化・分析することで、投資対象の優先度を判断。

・初回購入月別のF2転換率推移の分析
→指定期間内におけるF2転換率の推移を可視化・分析。一定水準より高いF2転換率が見られた月の施策を確認し、今後の施策へ繋げるか否かを判断。

その他、すでに提供を開始しているMAツール「ecforce ma」と「ecforce bi」の連携は24年夏頃を目処に予定しているという。

ecforce biの開発背景

近年、EC/D2Cメーカーを中心とした事業者は、顧客獲得や売上を伸ばすため、販売チャネルを多角化する傾向にある。そんな中、事業者は複数の販売チャネルで取得した顧客情報や売上などの膨大な数のデータを抱えているが、その蓄積したデータを有効活用できていない事業者が多いことが、「ecforce bi」を開発した理由のひとつだという。

今回の開発について、ecforceを提供するSUPER STUDIOは以下のようにコメントしている。

「事業者のオンラインとオフラインのデータ可視化・分析における課題を解決するために『ecforce bi』を開発しました。これにより事業者は、専門的な技術や知見、ノウハウ等不要で複数のチャネルに跨るデータの可視化・分析が可能となり、それらのデータを基により精度の高いマーケティング施策に活用できるようになります」

データの有効活用に課題を抱えるEC事業者にとっては心強いツールになりそうだ。


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