ファンニーズを把握しても「施策に反映できていない」4割以上 DNP調査

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ECのミカタ編集部

【ファンマーケ担当者1,017人調査】顧客のニーズはわかっているのに施策に移せない“ファンマーケの壁”とは?

大日本印刷株式会社(以下、DNP)が推進する「DNP出版IPビジネスプロジェクト」は、2026年4月16日、「BtoC企業マーケティング担当者のファンマーケティングの実態と課題」に関する調査結果を発表した。

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調査概要

◆調査期間:2026年2月17日~2月18日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:調査回答時にファンマーケティングを実施しているBtoC企業のマーケティング・販促・経営企画担当者と回答したモニター
◆有効回答数:1017人
◆調査機関:株式会社PRIZMA「サクリサ」
◆出典:「BtoC企業マーケティング担当者のファンマーケティングの実態と課題」に関する調査(大日本印刷株式会社)

「ブランドロイヤリティの向上」が目的の1位

「ファンマーケティングに取り組む理由(目的)」についてたずねたところ、「ブランドロイヤリティの向上(55.8%)」が最多となった。次いで「既存顧客のLTV(顧客生涯価値)最大化(54.0%)」「競合他社との差別化(41.4%)」と続いた。

「ファンマーケティングを促進するために実施している施策」については、「ポイントやインセンティブ制度の導入(40.0%)」が最多だった。

また、「イベント開催」などの体験型施策も一定数挙げられている。物質的な還元だけでなく、ブランドとの感情的なつながりを生む接点づくりにも取り組んでいる様子がうかがえる。

最も重視するデータ項目は「来店・利用頻度」

「顧客とのコミュニケーションに使用しているチャネル」についてたずねたところ、「自社メディア(ブログなど)(40.9%)」が最も多く挙がった。次いで「自社アプリ・会員サイト(39.6%)」「ワークショップ・体験会(36.2%)」となった。

ファンマーケティングに充てている月間の予算は「50万円〜100万円未満(38.1%)」が最も多く、「10万円〜50万円未満(32.4%)」が僅差で続いた。

「顧客分析において、重視しているデータ項目」をたずねたところ、「来店・利用頻度(48.0%)」が最多となった。

これについてDNPは「『いつ来店したか』『何を見たか』『何を購入したか』といった行動の積み重ねから、顧客の欲求や興味関心をより具体的に捉えようとしているようです」と分析する。

4割以上が「施策に反映できていない」と回答

「顧客データの分析結果をもとに、ファンのニーズをどの程度把握できていると感じるか」とたずねたところ、「明確に把握できているが、施策には反映できていない(40.1%)」が最多となった。

また、「ファンマーケティングの運用における課題」については、「戦略を立てる専門知識(39.4%)」が1位となり、次いで「分析を行うためのスキル・ツール(39.2%)」「施策の優先順位付け・意思決定力(33.8%)」が続いた。

本調査結果についてDNPは「BtoC企業におけるファンマーケティングは、顧客理解やデータ活用の面では着実に進展している一方で、その成果を戦略や施策に十分に活かしきれていないという課題が明らかになりました」とコメントしている。

ファンマーケティングをより効果的に推進していくためには、データ活用の高度化とともに、分析結果を「次の一手」へと確実につなげる実行力を補う仕組みづくりが重要になるだろう。