6割以上が「ECレビューへの不信感」から購入を断念 スポルアップ調査

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ECのミカタ編集部

EC利用者の75.6%が「サクラかも」とレビューを疑った経験あり

株式会社スポルアップは2026年5月21日、「ECレビュー信頼性に関する深掘り調査2026」の結果を発表した。

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調査概要

◆調査名:ECレビュー信頼性に関する深掘り調査2026
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:全国ECアクティブユーザー男女
◆有効回答数:500名(男性250/女性250)
◆調査期間:2026年4月30日
◆調査主体:株式会社スポルアップ Research Division
補助参照データ:EC利用実態調査2026(予備調査・n=6000・2026年3月実施)
◆出典:ECレビュー信頼性に関する深掘り調査2026(株式会社スポルアップ)

レビューを確認する一方、疑うことも多い

予備調査では、購入前にレビューを「ほぼ確認する」と回答した人は82.0%。にレビューは現代のEC購買における「主要な意思決定材料」であることが確認された。

ECアクティブユーザーに対する本調査では、「レビューが『サクラかも』『操作されているかも』と疑ったことがある」と回答した人は75.6%を占めた。さらに、「レビューへの不信感から購入を断念した経験」を持つ人は65.4%にのぼった。

「レビューを信頼できないと感じる理由」については、「評価が星5ばかり(64.8%)」「文章が短・定型的(56.4%)」が大多数を占めた。

世帯年収によって確認ポイントが異なる

年代別に「サクラを疑った経験:よくある」率を見ると、20代が38.5%(全体比+14.5pt)でピーク、60代以上が18.0%(全体比-6.0pt)で最低となった。

若年層ほどレビューの作為性に敏感な一方、60代以上は「ほぼ必ず確認する」率も33.3%と最低であり、検証行動自体が少ない傾向が確認された。

「不信から購入を断念した経験」を世帯年収別に分類すると以下の通り。

◆100万円未満:46.9%(全体比-18.5pt)
◆500〜600万円:79.0%(全体比+13.6pt)
◆1000〜1200万円:72.2%


低所得層は「店との対話の有無(関係性)」を信頼判断材料にする傾向があり、高所得層は「商品そのものの可視化(物証)」を信頼判断材料にする傾向が見られる。 同じ「レビューを重視する」ユーザーでも、見ているポイントが大きく異なっていることが明らかとなった。

「量」「平均値」を信用しない消費者

本調査では、レビュー信頼の構造は次の3階層で整理している。

スポルアップ本調査の結果から、EC事業者に対して以下の3つの観点を示している。

◆評価分布の可視化:★5偏重を是正し、★4以下のレビューにも導線を設ける
◆ネガティブレビューの残置:否定的内容も含む詳細レビューが信頼の最大基盤
◆セグメント別の使い分け:高所得層・若年層には写真動画UGC、低所得層・シニア層にはショップ返信運用


本調査が示すのは、消費者がすでに「量」「平均値」を信用しなくなっているという事実である。むしろその先にある「信頼の根拠」が、属性によって異なる方向に分岐しているという構造である。

EC市場の競争環境が成熟期に入り、レビュー量や星評価の平均値だけでは差別化が難しくなっている。こうした現状を把握した上で、適切な訴求方法を検討していきたい。