AIによる購入代行、8割以上が「利用したい」と回答 メルカート調査
株式会社メルカートは2026年7月22日、「ECサイト利用時のAI相談に関する調査」の結果を発表した。
調査概要
◆調査名:メルカートECサイト利用時のAI相談に関する調査
◆調査方法:インターネットアンケート
◆調査対象:ECサイトで商品を購入した経験があり、購入の際にAI(ChatGPTやGemini等)で調べたり、相談したりすることがある20〜60代の消費者
◆有効回答数:400名(性別×年代の各セグメント40名ずつ均等割付)
◆調査時期:2026年3月18日〜3月19日
◆出典:ECサイト利用時のAI相談に関する調査(株式会社メルカート)
「エージェンティックコマースを知らない」半数以上
「エージェンティックコマース」という言葉を知っているかたずねたところ、「全く知らない」が50.8%と半数を占めた。
「言葉は聞いたことがあるが、内容はよく知らない」は27.0%、「意味まで詳しく知っている」は22.3%にとどまっている。AIで買い物相談をしている層においても、言葉の認知はまだ道半ばであることがうかがえる。

一方、AIが「予算」や「好み」を理解し、カート投入や決済まで代行してくれる機能の利用意向を質問。「積極的に利用したい」(28.5%)、「日用品などのルーチン購入なら利用したい」(38.5%)、「AIが選んだものを最後に承認するだけなら利用したい」(19.0%)を合わせて、86.0%が「利用したい」という結果になった。

購入経験者の「積極利用意向」は未経験者の約3倍
認知度と利用意向をクロス集計すると「全く知らない」層の利用意向は75.9%。「言葉は聞いたことがある」層では95.4%、「意味まで詳しく知っている」層では97.8%と、認知度が上がるほど利用意向が高まる結果となった。
メルカートはこの結果について、「エージェンティックコマースは、"知れば知るほど受け入れられる"、伸びしろの大きい領域だといえます」とコメントしている。

AIにおすすめされた商品を「購入したことがある」人は43.0%。「購入はしていないが、購入の候補に入れた」(36.0%)という結果に。合わせると79.0%が、AIの推薦を購買の検討に取り入れていることが明らかとなった。
続いて、購入経験の有無と、購入代行機能の利用意向をクロス集計。購入経験者の利用意向は92.4%にのぼり、「積極的に利用したい」は42.4%に達した。
未経験者の積極利用意向(14.3%)と比べて約3倍となる。1度、AIのおすすめで購入を経験した消費者は、次のステップである「購入代行」にも前向きになる傾向がうかがえる。

購入代行機能の利用意向が高い層は60代男性
性年代別に見ると、購入代行機能の利用意向が最も高かった層のひとつは60代男性となった。利用意向は95.0%にのぼり、「積極的に利用したい」も35.0%と男性の中で最も高い水準である。
一方、60代男性の62.5%は「エージェンティックコマース」という言葉を「全く知らない」と回答。言葉を知らないまま、機能そのものを強く求めている層であることがうかがえる。

メルカートは本調査結果について、次のようにコメントしている。
「本調査が示したのは、『エージェンティックコマースの認知が広がってから対応すればよい』という前提が、すでに成り立たないことです。言葉を全く知らない層ですら75.9%が購入代行の利用を望み、意味を知る層では97.8%にのぼります。需要は認知に先行して、すでに形成されています。認知が追いつくのを待つ間にも、需要だけが静かに積み上がっている。これが、エージェンティックコマース"前夜"の実態です」
AIを前提とした購買体験への期待が高まる中、EC事業者にはAIが商品情報を正確に取得できるデータ整備や、安全な購入フローの構築が今後より重要になるだろう。


