福山通運とT2 関東〜九州・中四国間の「中継輸送」に自動運転トラックを導入
福山通運株式会社および株式会社T2は2026年9月7日、福山通運が関東〜九州・中四国間で行っている「中継輸送(※)」の一部区間に、T2の自動運転トラックを組み込む取り組みについて発表した。
※長距離輸送で中継地点を設定し、複数のトラックや貨物列車等で貨物を積み替えて運行する輸送形態。
「関東〜関西間で1日1往復の運行」の成立を検証
本取り組みでは、T2が実現を目指すレベル4(※1)自動運転トラックによる幹線輸送サービスで可能となる「関東〜関西間で1日1往復の運行」がオペレーション上成立するかについても検証する。
福山通運とT2は、レベル4の実現を見据えて、一連のオペレーションを検証する取り組みを2026年8月26日より開始。具体的には、自動運転トラックの活用の可能性をさらに広げるため、福山通運が関東〜九州・中四国の長距離輸送で行っている「中継輸送」のうち、神奈川県にある藤沢支店と、九州・中四国から関東向けの大量の荷物が集まる兵庫県の加西支店を結ぶ約510kmの区間に自動運転トラックを組み込み、福山通運の通常のトラックとの連携などを検証してきた。
この区間のうち、レベル2自動運転区間(※2)は東名高速道路・綾瀬スマートIC〜中国自動車道・西宮北ICの約470km。本取り組みでは、T2がレベル4を見据えて各ICの近くに設置した「トランスゲート綾瀬」および「トランスゲート西宮北」(高速道路における無人運転と、一般道における有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする「切替拠点」)を経由。将来的な無人/有人運転の切り替えを見据えた、オペレーションの手順も確認する。
輸送能力は少なくとも2倍に高まる見込み
現状、ドライバーの勤務体系上、1名体制では、関東〜関西間で上りか下りの「片道」の運行が限界だ。しかし、ドライバーが乗車しないレベル4が実現すれば、「1日1往復」の運行が可能に。輸送能力は少なくとも、2倍に高まると見込まれている。
このため、本取り組みではレベル4を見据えて、藤沢支店〜加西支店の区間の運行を24時間以内に完了できるかについても検証する。
両社は今後、こうした中継輸送における自動運転トラックの活用に継続して取り組み、有効性が確認できれば定期的な運行へ移行。レベル4に必要なオペレーションの構築に向けた連携を、さらに深める方針を示している。持続可能な物流の実現に向け、今後の取り組みが注目される。
※1:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態。
※2:安全確保が必要な状況や料金所などではドライバーが一時的に運転操作。


