JD・ヤマトが連携、日本企業の中国EC進出サポート

ECのミカタ編集部

~「京東全球購」での日本製品の販売機会の拡大と、ヤマトチャイナダイレクトによる スピード輸送で購入者の満足度向上を実現~

ヤマトが越境ECサポート、世界へ!

中国ECモール大手の京東商城(以下、京東)とJD.COM公式パートナーであるFRANK(フランク)、ヤマトホールディングス株式会社傘下で国際物流サービスを提供するヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社(以下「YGL)が連携し、日本企業に対する京東集団傘下の越境ECモールである「京東全球購」での、「出店」・「出品」のサポートおよび、ヤマトチャイナダイレクトによる注文からお届けまで最短4日のスピード輸送サービスの提供を5月上旬より開始する。

これら3社が日本のメーカーや小売事業者、EC事業者に「京東全球購」への「出店」・「出品」を案内し、出店者の店舗設立及び運営サポートに関しては3社のうちのFRANK(フランク)が担う。 輸送についてはYGLが指定物流事業者となり、ヤマトチャイナダイレクトを利用して、日本の指定倉庫から購入者までの輸送を担う。

また、物量が増えた際にはヤマトグループの中国国内の保税倉庫で保管し注文毎に出荷対応を行う。出品者や出店者は輸送から、バックヤード業務、店舗運営、エンドユーザーへの配送までトータルで業務委託をすることが可能となる。

購入者のメリットとしては以下の通り。

①日本のメーカーや小売事業者が直接出品している信頼できる商品をネット上で購入することが可能。
②今回の連携により、通関時に必要な個人認証が京東商城と出品者間で事前に行われているため、輸入通関の時間を最小限にすることが可能。
③注文した商品をスムーズに受け取ることが可能。

日本企業のメリットは以下の通り。

①「京東全球購」への「出店」・「出品」に際し、初期費用・運営費・輸送費等の各費用において、優遇プランを受けることができる。
②ヤマトチャイナダイレクトを利用することで、日本に在庫を持ちながら中国向けの越境ECを行うことが可能。
③将来的に物量が増えても、中国国内での在庫保管にも対応するため、よりローコストでスピード配送が可能。

ヤマト、越境EC市場で注目の中国と日本の架け橋になるか

今回の連携の背景には、年々増加する外国人観顧客の存在がある。特に、爆買いでも何かと話題な中国の観光客からは、質の良い日本製品の人気が高く、帰国後も「日本製品を購入したい」というニーズが高まっている。

実際に、中国においても日本製品を取り扱う小売店やEC事業者が増えていることから、今後もこの流れは加速すると予想される。その中でも、インターネット通販を活用した越境EC は、中国の消費者が自国にいながら気軽に日本製品の購入が可能になるため、今後の高い成長が見込まれている。

京東集団は、中国B2Cオンライン直販型会社の最大手であり、その傘下の海外法人向けのECモー ルであるJD.com International Limited(以下 京東全球購)は2015 年6 月に日本の商品を取り扱う日本館をオープンし、日本企業の誘致に力を入れてきた。YGLは2014年4 月から上海市郵政と連携したヤマトチャイナダイレクトを発売し、日本企業の中国での越境事業を物流から支援してきた。

この度、京東商城、FRANK(フランク)とYGLが連携し、中国向け越境ECの「販売チャネル」から「物流」までをトータルでサポートすることで、日本企業の新たな市場開拓と、日本経済の活性化に貢献していく。


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