欲しいものはスマホでチェック!女子に響くツールは?(ジャストシステム調べ)
記者の論点:消費者への訴求ツールは数多くあるが、今回の調査によって女性へ有効的な訴求ツールが見えてきた。
スマホアプリがファッションチェックの必須ツールに
株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『ファッションコマース利用動向調査』結果の前編を発表した。
調査の結果、ファッションアイテムを「アプリ」で探す20代女性のうち、過半数が「フリマアプリ」を利用していることがわかった。
「アプリ」で購入するファッションアイテムを探す20代女性のうち、「総合ショッピングモール(楽天、Amazonなど)の公式アプリ」を利用する人が最も多く(70.0%)、次いで「フリマアプリ」(55.0%)であった。
20代女性は、1年前と比べてアイテムの購入機会が増えた場所としても「フリマアプリ」を挙げる人が他の年代より多く(18.8%)、「フリマアプリ」を積極的に活用している人が多いことがわかる。
フリマアプリは近年、各社の強みを活かして急成長を遂げている。中古品といえども、普通に買うよりも安く買うことができるからか、若い女性からの支持が厚いようだ。
コーディネートが商品購入の参考に
また、20代女性は購入検討時、「ショップからのSNS投稿」に影響を受けることもわかった。1年前と比べて、ファッションに関して影響を受ける人や情報に変化があったかを聞いたところ、「街中の素敵なディスプレイから影響を受ける機会が増えた」(13.9%)と回答した人が最も多い結果に。
20代女性に限ってみると、「好きなブランドやショップのニュース」(29.7%)や「好きなブランドやショップからのSNS投稿」(26.7%)から影響を受ける機会が増えたと答える人も多い一方で、「街中の素敵なディスプレイ」(29.7%)や「街中のおしゃれな人」(25.7%)から影響を受ける機会が増えたと答える人も多く、リアルに実物を使ってコーディネイトされている媒体や人を参考にする人も多いようだ。
ブランドやショップがTwitterやInstagramなどで、コーディネートを掲載している例は多く、購入の後押しとなっているようだ。
その一方で、ショップなどから送られてくる情報のなかで、女性が最も反応するものは「LINEに届くクーポン」(28.1%)、次いで「郵送物(カタログ、DM)」(26.1%)、「スマホに届くプッシュ通知」(22.9%)であった。意外にも、カタログやDMといった紙媒体の郵送物も効果が高いことがわかった。
調査の中でファッションアイテムの情報収集は「スマホ」にシフトしているという結果も出ていることから、今回の調査結果を全体的に見たとしても、SNSなど多くの人の目につくようなツールでアクションを起こす必要がありそうだ。
消費者への訴求ツールは様々なものがあるが、そのツールの取捨選択もターゲットを絞ることができれば集客をすることができる。また、メールやLINE ビジネスコネクトによって、可能性の低いところに情報をまくよりも、より可能性の高いところへ、確実に情報を届けられるようになった。ターゲットの明確化が集客の鍵となりそうである。
【調査の実施概要】
調査名:『ファッションコマース利用動向調査』(前編)
調査期間 :2016年3月25日(金)~28日(月)
調査対象 :20代~40代の男女602名