【朝刊】次なる注目市場はイスラム社会?(5月24日版)

ECのミカタ編集部

 おはようございます!暑い日が続きますね。私は昨日、今年初めて半袖で出社しましたよ。アイスもついつい買ってしまいますよね。今では、アイスもネット通販で買えるなんてびっくりです。そんなことを知った今、この夏は家にこもらないように気を付けます…。

EC-PORT、日通、注目されるイスラム社会

 ソーシャルエージェント株式会社が運営する、東南アジアへの越境ECプラットフォーム“EC-PORT”は、東南アジア市場でも最も個人消費が高まる「ラマダン商戦」への日系企業の参入を目的とした越境ECキャンペーンを開始しました。キャンペーン期間中は、本サービスが運営するオンラインショップ“Japan Premium”が出店する主要オンラインマーケットプレイスと提携し、店舗及び取り扱い商材の広告掲示を行います。

 そもそもラマダンとは、イスラム教徒が断食を行う約1カ月間のことです。そして、ラマダン明けには“ハリラヤ”と呼ばれる大きな休暇があり、このラマダンからハリラヤ休暇までの1ヶ月間のことを、“ラマダン商戦”と呼び、イスラム社会において1年間で最も個人消費が増えると言われています。

 この“ラマダン商戦”は東南アジア市場では年間で最も大きな商機の一つであり、特に現地市場での需要が高い日本企業にとっては無視できないイベントとなっています。もちろんEC事業者にとっても、今後、見逃せないイベントとなってくることは間違いありません。

 イスラム社会へのこのような動きは、物流業界にもみられます。日本通運株式会社(以下、日本通運)は、日本国内からイスラム社会に向けハラール品を輸送するサービス”グローバルハラールロジスティクス構想”を展開しています。ハラールというのは、イスラム法において合法なもののことを言います。具体的に言うと、イスラム教では食していい食べ物とそうでないものが存在し、良いとされる食べ物はハラールなのです。

 このサービスは、ハラール認証を取得した日本通運だからこそ実現できる輸送サービスで、物流を通してイスラム社会へ貢献することを目的としています。

 このような2社の動きからも、イスラム社会への関心が大きいことが伺えます。”イスラム社会”というだけで、限られたニーズのように感じられますが、それに応えることは大きなサービスへとつながります。今後、EC業界がイスラム社会にたいしてどのようなアプローチをかけていくかも注目ですね。

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