GMOメディア「ポイントタウン」メルマガで動画広告配信開始

ECのミカタ編集部

GMOインターネットグループのGMOメディア株式会社が運営する、ポイントサイト「ポイントタウンbyGMO」は、株式会社Jストリームが提供する「動画メール広告」サービスメニューの1つとして、「ポイントタウン」の会員を対象としたメールマガジンに動画広告を埋め込んで配信できる、埋め込み型動画広告「ポイントメール for Movie」を昨日5月24日(火)より提供開始した。動画広告は広告の主流となり得るのか、その動きを追ってみる。

動画広告サービス提供開始の背景

 昨今、自社商品やサービスのPRに動画を活用したいという企業のニーズは拡大しており、国内の動画広告市場は2020年には2,000億円規模になると予測されている。(*1)また、メールに動画やアニメーションを取り入れた動画メールマーケティングに関しては、米国を中心に広がりを見せており、BtoC企業の60%が導入しているという調査結果もある。(*2)

 このような背景を受け、GMOメディアは、動画広告ソリューションの提供で企業の動画活用をサポートする株式会社Jストリーム(以下、Jストリーム)の「動画メール広告」サービスメニューに参画し、ポイントサイト「ポイントタウンbyGMO(以下、ポイントタウン)」会員向けのメールマガジン(メルマガ)に動画広告を埋め込んで配信できる「ポイントメール for Movie」を開発した。

 「ポイントタウン」は、約210万人の会員の利用があり(2016年3月末現在)、これまで提携サービスやポイント交換先の拡大など、会員(ユーザー)がお得にポイントを利用できる施策に加え、「ポイントタウン」のWEBサイトやユーザー向けのメルマガを活用した広告掲載サービスの提供により、企業のプロモーション活動をサポートしている。今回のサービス提携は、こういった取り組みの拡充となる。


(*1)2015年「国内動画広告の市場動向調査」
 (サイバーエージェント、シード・プランニング)
(*2) WVMC Online Video Marketing Survey and Business Video Trends Report

「ポイントメール for Movie」を導入するメリット

 「ポイントメール for Movie」は、「ポイントタウン」の会員(ユーザー)に配信するHTML形式のメルマガに、動画広告を埋め込むことのできるサービスだ。PCのブラウザ、スマートフォンのOSを問わず、ユーザーがメールを開くと自動的に動画が再生されるため、高い再生率が期待できる。

 また、「ポイントタウン」が保持している会員の属性や趣味嗜好を活用し、ユーザーを細かくターゲティングできるので、コストを抑えながら効果的に動画広告を配信することができる。さらに、動画のクリック率や再生率、視聴完遂率といった効果測定も可能だ。

 今後は、ポイントサイトの特性を活かし、ユーザーに動画再生によるインセンティブを付与するといった施策も予定しており、ユーザーと企業双方へ価値のあるサービスを提供していくという。

なぜ躍進?反応の良い動画広告とは

 動画広告の普及は、インターネットを利用していると、実際に目にすることにより体感できると思う。従来の広告に比べ動画広告は、まず動きがあるということで、スルーされることなく目に留まりやすい。動画広告がさらに増えてくれば、慣れという問題も出てくるかもしれないが、成長し始めた時期と考えると、まだ成長の余地は大きいだろう。

 動画広告市場がここまで拡大している背景には、スマホの普及もある。そもそもは、スマホで動画を見る機会が増えたということが前提にあり、その上に広告も動画が響きやすいという流れが来ているのではないだろうか。この背景を考えると、動画広告はスマホで見やすい、さらに言えばレスポンシブなものであることなど、ただ動画であれば良いというわけではなく、さまざまな閲覧環境を想定した作りを考える必要があるだろう。動画のストーリー自体にも好まれる傾向というものがあり、再生回数の多い動画を追うと非常に参考になる。

 さらに今回のGMOメディアの動画広告サービスの場合、メルマガ埋め込み型というのも大きな特徴だ。メルマガ登録者という興味関心のある程度絞られた対象ということで、より特徴的な結果を得ることができるだろうし、それをきちんと分析できるというのも強い。最近はメルマガもスマホで確認するということが増えているので、そのまま動画へとつなげられれば、通常メルマガや広告よりも効果を上げられるのではないだろうか。この新しい取り組みがまた一つの流れとなるのか、注目される。


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