“美容迷子”の女性が増加?解決へ導くECの力【Amazon調べ】

ECのミカタ編集部

2人に1人が自身の美容ケアに満足していない?

2人に1人が自身の美容ケアに満足していない?

 以前、ECのミカタ上で「化粧品をECで購入するか」に関するアンケート調査結果を掲載したことを覚えているだろうか。その結果、半数以上がECで購入したことがあることが判明した。ECで購入する理由に関しては、「価格が安いから」が圧倒的に多かったが、それに次いで「買い物に行く手間が省ける」という回答があった。やはり、仕事や家事、育児をしている忙しい女性だからこそ、ECは救世主のような存在なのだろう。今回は、Amazon.co.jp(以下、Amazon)が発表した、忙しい女性に美容ケアに関する調査結果をまとめていく。
「化粧品をECで購入するか」の調査記事はこちら→https://ecnomikata.com/ecnews/9549/

 Amazonは、国内最大級のビューティーオンラインストア「Amazonビューティーストア」において、全国20~40代の女性600名を対象に「美容ケアに関する実態調査」をインターネットで実施した。本調査では、仕事や家事、育児に忙しい女性の美容ケアに対する現実と理想の比較を行いながら、美容ケアに関する女性の実態を把握した。

 調査結果によると、53.5%が「自身のセルフ美容ケアに満足していない」と回答、忙しい女性の2人に1人が自身の美容ケアについて悩んでいる結果となった。また、満足していない理由の1位に「自分にあったセルフケア/メイクがわからない(45.1%)」で、3位は「自分にあったセルフケア/メイクアイテムが選べていない(32.6%)」があがるなど、自分にあった美容ケアやアイテムが分からない“美容迷子”の存在が明らかとなった。また、美容ケアでかけた金額において、年間で効果がなかったと感じる金額は1人平均11,727円という結果となり、20~40代女性人口から推測すると約2,000億円規模になることが予想される。

ECを利用して美容情報を獲得!

ECを利用して美容情報を獲得!

 美容ケアに対する満足度別に行動を比較したところ、「自身の美容ケアに満足している」と回答した人の55.2%がECを活用して、美容に関する情報収集やアイテム購入をしている傾向が見られた。また、美容アイテムの購入時間帯を比較すると、「自身の美容ケアに満足している」と回答した人は平日夜に美容アイテムを購入する割合が高い傾向が見られた。美容ケアに満足している人はECなどを活用しながら平日のスキマ時間に効率的な美容ケアを行う傾向が見られるということが分かった。

 また、美容ケアに対する満足度と生活満足度の関係について調査したところ、「自身の美容ケアに満足している人」の68.4%が生活満足度を感じていると回答、反対に「自身の美容ケアに満足していない人」の62.1%が普段の生活に満足していない結果となった。要するに、美容ケアに満足していると生活全体においての幸福度も高いと推測できる。

 日常がどんなに忙しくても、身だしなみとして化粧をする。それが「当たり前」と認識する女性は多いように思う。だが、全ての女性が「自分の化粧に満足している」とは限らない。 

 今回のAmazonの調査結果では、“美容迷子”という言葉が登場した。どの化粧品が自分に合っているのか、迷っている女性が多いということだ。これを受け、化粧品ECサイトでは、それぞれの肌に合う化粧品を提案したり、ECを飛び出して「ユーザーと共に化粧の研究をする」などのイベントをしたりと考えられる施策は多々ある。

 実際に、Amazonが提供する国内最大級のビューティーストアである「Amazon Beauty Lab」では、モデル界の美容番長である菅野結以さん、日本化粧品検定協会代表理事 コスメコンシェルジュ小西さやかさんと共に、忙しい女性の“美”をサポートする活動を行っている。菅野さんの愛用する美容アイテムや自ら実践している時短美容方法の発信や、小西さんによる美容アイテムの選び方・季節・テーマにあったアイテムなどを紹介して“美容迷子”をスマートな美容ケアができる「スマ美」へと変える提案を行っている。このように、ユーザーのことを考え、一緒に悩みを解決していくことが大切であり、それが、通販化粧品市場の停滞しているとも言われる現状から、脱することにも繋がるだろう。


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