令和の購買行動、消費者は情報収集の「入り口」を複数使い分け シード調査

最終更新日:

ECのミカタ編集部

「検索だけ」「広告だけ」では売れない? 1,022人調査で見えた令和の購買行動変化

株式会社シードは2026年4月7日、「購買行動における情報接点と信頼度」に関する調査結果を発表した。

EC運営のパートナー企業を紹介してもらえるって本当?

調査概要

◆調査名:購買行動における情報接点と信頼度に関する実態調査
◆調査主体:株式会社シード
◆調査方法:インターネット調査
◆調査期間:2026年1月20日~1月26日
◆調査対象:日本在住の10代〜70代以上の男女
◆有効回答数:1022人
◆出典:購買行動における情報接点と信頼度に関する実態調査(株式会社シード デジマ部)

検索が「唯一の入口」ではなくなる

商品について調べる際に最初に利用するアプリ・サイトをたずねる設問では、「検索エンジン」が32.7%で最多となった。

そのほかは、ECモールが23.9%、SNS・動画サイトが15.5%、公式サイト・公式アプリが12.9%、生成AI・AI検索が6.5%という結果に。情報収集の入口が分散している様子がうかがえる。

この結果についてシードは「検索エンジンの重要性が失われたというより、検索が唯一の入口ではなくなり、消費者が目的や気分に応じて複数の入口を使い分けていると見るべきでしょう」と分析している。

公式サイトは「訪問されても定着しにくい」

オンラインで購入したことがあるチャネルでは、ECモールが73.9%で突出したが、メーカー・ブランドの公式サイトも38.6%と一定の接点を持っていた。消費者が商品購入時に、公式サイトを訪れる機会は決して少なくない。

「最もよく利用する購入チャネル」ではECモールは63.8%と高水準を維持。一方、公式サイトは9.0%にとどまる。

この結果から、公式サイトは購入経験のある接点となっているものの、日常的に使われる購入の場としては定着しにくい実態が明らかとなった。

信頼の置き場は「身近な他者の声」が強い

「友人・知人の推奨と、あなたが好きなインフルエンサーの情報では、どちらをより信用しますか」という質問では、「身近な友人・知人の情報」が42.5%で最多に。「SNS上のインフルエンサーの情報」は12.0%にとどまった。

インフルエンサーは認知や関心喚起には機能しても、最後の信頼の置き場としては、身近な他者の声が今なお強いことが見受けられる。

本調査結果について、シードは次のようにコメントしている。

「今回の調査を通して見えてきたのは、消費者が以前より厳しくなったというより、購買判断の仕方そのものを高度化させているということです。(中略)これからのマーケティングに必要なのは、広告、SEO、SNS、レビュー、EC、公式サイトを個別に最適化することだけではありません。比較され、確認されることを前提に、その一連の流れを途切れさせずに設計できているか。そこが勝敗を分けるポイントになります」

消費者はさまざまな情報を比較、確認した上で納得感を持って購入に至る。こうした心理を踏まえた顧客接点の最適化が、今後のEC戦略において重要となるだろう。