コマース21、ECサイトでの購買率を上げる新たな一手

利根川 舞

コマース21でも「Amazon ログイン&ペイメント」導入!

 株式会社コマースニジュウイチ(以下「コマース21社」)は、 総合オンラインストア Amazon.co.jp(以下「Amazon」)のアカウントでログインし、簡単に支払いができるサービス「Amazon ログイン&ペイメント」の導入を開始した。

今、多くのECサイトに「Amazon ログイン&ペイメント」が導入されている。4月上旬には、ECサイトのソリューションプロバイダーやデベロッパーに対する公式認定制度「グローバルパートナープログラム」を開始。公式パートナーとして認定された企業のサービスを利用しているECサイトでは、「Amazon ログイン&ペイメント」を利用できるようになるため、導入するECサイトが急激に伸びているのだ。

そして今日、インターネット上のショッピングモール、サイトを構築・運営するためのパッケ ージソリューションと、ビジネスを成功に導くECコンサルティングを提供している、コマース21社が「Amazon ログイン&ペイメント」を導入したことを発表した。

コマース21社では、豊富な実績をベースにして開発されたECパッケージとなっており、EC事業の多様なニーズ、ビジネスモデルをサポートし、柔軟性の高いサイト構築が可能だ。

今回の導入によって、コマース21社でECサイトを構築したEC事業者、これから構築しようという事業者が自身のサイトで「Amazon ログイン&ペイメント」を利用することが可能となったことにより、導入サイトがさらに急上昇することは間違いない。

なぜここまで「Amazon ログイン&ペイメント」が広がるのか

 なぜ、ここまで「Amazon ログイン&ペイメント」を導入する企業が多いのかといえば、それはもちろん購入へのハードルを下げることができるからだ。独自ドメインサイトを消費者が利用する時、買い物をするためにログインする必要がある。

そのログインのIDやパスワードを新たに作るという、この工程。手間もかかれば、IDやパスワードの管理も面倒になる。だったら、欲しいものが全部揃っている他のサイトで買おうか、実店舗で買おうかと離脱になりかねない。

もし「Amazon ログイン&ペイメント」を導入しているECサイトであれば、ログインも簡単であるし、決済や配送に必要な個人情報をいちいち入力せずに済むのだから、購入までのハードルは低くなる。だからこそ、「Amazon ログイン&ペイメント」を導入するECサイトが増えているのだ。

初回のハードルを下げることで、他の店舗へ逃がしてしまうのでもなく、実店舗へ逃がすこともなく、まずはチャンスを逃さずに初回の購入を掴むことが重要だ。そしてリピートにつなげるのだ。

「Amazon ログイン&ペイメント」を始めとするIDログインやID決済のサービスは、EC業界をさらに盛り上げていくために重要な鍵であることは間違いない。そして、一般的に知名度のあるAmazonのサービスであることが、消費者へ安心感を与えるのだ。その結果、独自ドメインサイトでの購入ハードルだけでなく、そもそもの、ECでの購入ハードルも下げるかもしれない。

今後もこういったサービスの導入はますます増えることだろう。現在は動きの盛んな「Amazon ログイン&ペイメント」が目立ちがちではあるが、他企業が提供しているIDログイン・決済サービスに関しても引き続き注目する必要がありそうだ。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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