プロが撮れば売上が変わる!?食品画像にこだわるべき理由は一目瞭然

野中 真規子 [PR]

商品撮影を自社で行うEC企業も多いが、プロに頼むことでクオリティが上がり、商品イメージも格段によくなって、それが売り上げにもつながる。とくに調理やフードスタイリングを伴う食品ではその傾向が顕著だ。素人と比べて、プロの撮影は一体どのようなことが違うのだろう。そこで今回は低糖質食品で人気のソイコム株式会社(以下、ソイコム)の商品を使い、EC商材の撮影で定評のある株式会社エイト・バイ・テン(以下、エイトバイテン)の池畑直樹氏とソイコムのスタッフが撮影を行い、クオリティの違いを比較。さらに撮影にかかる機材やコスト、時間などの違いについて、池畑氏にお話を伺った。

写真によって、商品の魅力の伝わりかたはこんなに違う!

東京・渋谷区にメインスタジオを持つ株式会社エイト・バイ・テンでは、新たに東京・高円寺に提携キッチン・リビングスタジオを設け、食品やドリンクの撮影もスタート。撮影料、スタジオ使用料、機材費込みのお得なパッケージプランを用意し、フードコーディネーターによるスタイリングも依頼可能だ。

今回、撮影用に用意されたのはソイコムの人気商品である大豆全粒粉パン、ローカーボパスタ・平麺、ローカーボ中華麺の3商品。エイト・バイ・テンの池畑氏はアシスタントと2人がかりで時間をかけながら機材や照明をセッティングし、専任コーディネーターが調理とスタイリングを手掛けた上で、満を持して撮影に臨んだ。一方ソイコムのスタッフは自力で調理、スタイリング、撮影するため慌ただしい雰囲気。準備段階から様子が全く違う両者だが、その詳細は後にするとして、まずは写真を比較してみよう。

一品目は「イチジクと生ハムのサラダ添え」

一品目は「イチジクと生ハムのサラダ添え」池畑氏の写真

焼き立てでカットされたパンは表面がカリッと、中がもっちりとした食感がよく伝わってくる。生ハムのあしらい方や、塩をかけるタイミングも計算され、シズル感のある一枚に。

「ネットで商品を買うお客様に対して、写真で予想外の楽しみ方をご提案することで、購買率アップにつながります。パンの場合は朝食用のスタイリングで撮影されることが多いのですが、コロナ禍で家飲みが増えたことも意識して、あえて晩酌をテーマにスタイリングしました。パンの撮影ポイントは、断面を見せること。野菜等で彩りを添えつつ、主役であるパンを引き立てながら撮りました。ライティングも夜のイメージで作り込み、ワインをあしらって雰囲気を出しています」(池畑氏)

ソイコムスタッフの写真 生ハムにくるんだチーズのインパクトが大きすぎて、パンの存在感が霞む結果に‥。

二品目は「ナスとアスパラのトマトソースパスタ」

二品目は「ナスとアスパラのトマトソースパスタ」池畑氏の写真

立体的な盛り付けで、トマトソースの香りが伝わってくるような写真に。トマトソースの鮮やかな色味や、放射状に並べられた具材が、パスタの魅力を引き立てている。

「トマトソースの場合、具材が見えにくいので、まずソースを絡めた麺のみを盛り付けてから、具材を載せてわかりやすくしています。トッピングのバジルは撮影のギリギリ前に載せることで、生き生きとした質感を演出。ちなみにドレッシングやタレなどをかける場合も直前にかけるのが、美味しく見せるポイントです」(池畑氏)

少し興味があって話を聞いてみたい

ソイコムスタッフの写真 美味しそうではあるが、麺と具材が絡みすぎて、何が主役なのかわからない状態に。

三品目は「ジャージャー麺」

三品目は「ジャージャー麺」池畑氏の写真

本来、地味な色味のメニューだが、レッドオニオンやパクチーが添えられることで鮮やかで楽しい一皿に。豊かに盛られた具材から、麺が絶妙にチラリとのぞくことで食欲をそそる。

「ジャージャー麺の甘辛味噌は、ネギ系の野菜と好相性。白髪ネギが定番ですが、あえてレッドオニオンを選ぶことで、彩りの楽しさも感じていただけるようにしました。パクチーをあしらって雰囲気を盛り上げています」(池畑氏)

コスト抑えられるならやってみたい

ソイコムスタッフの写真 美味しそうではあるが、こちらも麺の存在感がかき消され、主役の魅力がいまいち伝わらないのが残念。

やはり比べてみると、プロと素人ではクオリティの違いは歴然。ソイコムスタッフのスタイリングや撮影も決して悪くなく、調理されたものも生で見るととても美味しそうだったのだが、写真ではそれがうまく伝わらなかったのが残念。同じ商品ならば、どちらの写真の方がユーザーに魅力が伝わり、購入につながるかはいうまでもないだろう。

それでは、プロの撮影は一体どんなところが違うのだろう。池畑氏に伺った。

機材、セッティング、調理‥すべてに注力し「魅せる」写真を撮る

機材、セッティング、調理‥すべてに注力し「魅せる」写真を撮る

――素人と比べて、プロによる撮影は何が違うのでしょう。

ライティング、レンズワーク、構図の決め方や、食材の選び方、盛り付け方、ポイントの置き方など多くの点が違います。とくにライティングにはかなり時間をかけており、今日も2人がかりで1カットにつき数十分かけて準備しました。機材もプロ仕様のカメラ、レンズを使うことはもちろん、大型のストロボや動画用スライダーなどを使用。撮影中もモニターを見ながら構図を細かく調整し、1商品につき数十枚を撮影して、ベストな一枚を追求しました。

メインの商品に合わせる食材の選び方、見せ方も大切です。食品を扱うEC企業の方なら調理工程は我々よりもわかっておられると思いますが、食べるのと「魅せる」のとでは調理方法も違ってきます。食材の選び方、盛り付け方、小物などにもこだわり、さらに完成のタイミングに配慮することも大切です。完成から撮影まで時間が開いてしまうと、野菜がしなったり、汁気が出過ぎたりして、せっかくの商品の美味しさが伝わらなくなってしまいます。

エイト・バイ・テンには専任のフードコーディネータがおりますので、撮影に配慮した調理、スタイリングをすることはもちろん、最適なタイミングで撮影することが可能です。

また、このように第三者が調理・スタイリングすることで、新しいプロモーションの方向性が見えてくることもあります。たとえば今回、大豆全粒粉パンはあえて夜のイメージで撮影しましたが、そのことでよくある朝食としての提案にくわえ、「家飲み」「晩酌」と入った切り口でも宣伝していただけるようになります。

――さらに忘れてならないのが、撮影技術です。池畑さんはフィルムの時代から撮影を続け、当時はその瞬間で全てが決まる状況の中で感性や技術を磨いてこられたそうですね。

デジタル撮影をする現在でも、フィルム時代に培った技術と経験をもとに撮影し、さらに現在の技術でそれをドラマチックに表現することを重要視しながら撮影しています。弊社に所属する他のカメラマンもそれぞれ高い技術を持った先鋭揃いです。

機材や食器、小物にかかるコストも大幅に削減できる

――プロに依頼するとコストがかさむイメージもありますが。

多くのクライアントのお話を伺っていると、むしろ自社で撮影される方がコストはかかり、その割に良い写真が撮れていない印象があります。実際に、コスト削減のために弊社に撮影を依頼されるEC企業さんもおられます。

商品の魅力を引き出すためには、スマホや家庭用のデジカメで撮影、というわけにはいきません。しかし機材を本格的なものに揃えようと思えば、カメラは30万円、レンズ1本20万円、ストロボ10万円、他にもライトや周辺機器などで100万円近くのコストがかかります。

また食品の撮影には食器やランチョンマット、カトラリーや、それらを置く天板なども必須です。さらに季節や、クリスマス、お正月、バレンタイン、雛祭り‥などシーンごとに演出を変える必要がありますから、大量なストックも必要です。

エイト・バイ・テンではこうした機材はもちろん、フードコーディネートに必要な食器、小物類も豊富に揃えていますので、コストパフォーマンスよく、魅力的な写真を撮影することが可能となります。

撮影を手掛けたショップが、次々アワードを獲得!

撮影を手掛けたショップが、次々アワードを獲得!株式会社エイト・バイ・テン 池畑直樹氏

――エイト・バイ・テンに撮影を依頼したことで、飛躍したEC企業も多いそうですね。

楽天のある部門で、アワードを獲得された企業が数社おられます。そのショップの写真を気に入った別のショップから依頼がくることも。こうしたことから、楽天ECCの方でもショップに弊社の撮影を勧めてくれています。

商品写真は売り上げを左右する非常に重要な要素です。EC運営に詳しいある方の話では、商品が売れない場合も絶対に値段は下げず、写真を撮り直してページを改善し、売れるまで試行錯誤しているショップが強いそうです。私もそのことに共感し、エイト・バイ・テンで、良い商品が適正な価格で売れるためのお手伝いをしたいと考えています。

今回使用した提携キッチン・リビングスタジオでは、食品、スイーツ、ドリンクのほか、日用雑貨や美容機器、インテリア、ペット用品、寝具、家電などが撮影可能です。先日は大手ドリンクメーカーのドリンクを使っての撮影をしました。フードコーディナーターは専任スタッフのほか、管理栄養士の資格を持つ人材や、モデルも兼任できる人材もおりますので、ニーズに合わせてお選びいただけます。またメインスタジオではアパレル、アクセサリー、家具などの撮影を幅広く手掛けています。

「売るための写真」を追求する企業の力になりたい

――今後の展望をお聞かせください。

おかげさまで売り上げは前年比で3倍に伸び、こちらのキッチン・リビングスタジオへの問い合わせも増えています。最近では動画込みのご依頼も増えました。

この勢いに乗って、さらにEC商材の撮影を強化し、ゆくゆくはさらに機能が充実したキッチンスタジオや、ハウススタジオも持ちたいと考えています。

コロナ禍では食品を扱う企業の状況が大きく変わり、今まで経験のなかったことを始めたり、これから始めようとしている方もたくさんおられると思います。商品を売るために、どういう写真を撮ればいいのかわからないとお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談いただければ幸いです。

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記者プロフィール

野中 真規子

ライター。著書(電子書籍)『片付けられない、という「思い込み」をなくして、今すぐ片付けるための本』(ハウスキーピング協会)が好評発売中。ECのミカタにおいては、ECサービスのお話から伝わる本質的なメッセージを受け取り、拡散することが歓びです。

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