【最終回】価格調査、人では限界です。編〜ネットショップで利益を出す実践方法〜

河野 雄輝

こんにちは!バリュースの河野です。
弊社では、インターネット上の価格調査/価格の自動設定ができるプライスサーチという自社サービスを用いて、様々なネットショップ事業社様の販売戦略のお手伝いをしております。

本コラムでは、知ってるようで知らないネットショップにおける利益が出る実践方法を計4回の連載で、よくある事例やお取組みネットショップ様の事例とともにご紹介します。ご参考いただけますと幸いです。

前回はPB(プライベートブランド)であっても開発段階から競合の価格を把握した上で商品設計を行い、販売開始後も適時、同カテゴリ・同ラインの競合商品になりうる商品をベンチマークすることによって、利益が初めて出ることをご紹介しました。

連載最終回の今回は、”人”と弊社サービス「プライスサーチ」との様々な角度で対決した実例とともにご紹介させていただきます。

〜ネットショップで利益を出す実践方法〜

【第1回】これで解決!「売れていた商品、売れなくなった」編
https://www.ecnomikata.com/column/12753/

【第2回】実はお宝在庫が眠っているかも?編
https://www.ecnomikata.com/column/12744/

【第3回】オリジナル商品作っただけ、仕入れただけで満足してませんか?編
https://www.ecnomikata.com/column/12743/

第1戦目 売上対決「人 vs プライスサーチ(価格調査&価格更新の自動化)」

第1戦目 売上対決「人 vs プライスサーチ(価格調査&価格更新の自動化)」

この連載では、適切なタイミングで、適切な価格で値決めを行うことの重要性を何度もお伝えしてきました。
先ずは最も気になる点、「人と自動化することで売上はどちらが上がるのか?」

弊社のお取組み企業様で実際に行った実験結果をご紹介します。
実験内容は以下の通りです。

人:ベテランバイヤー3名が手動で価格調査を行い適時値決めを行う。
プライスサーチ:新人の方1名がプライスサーチを利用して価格調査&値決めを自動化

結果は、圧倒的にプライスサーチを利用した新人の方が大きな売上を立てました。
なぜならば、第1回のコラムでご紹介した通り、
【お客様が納得し、喜んで買ってくれる最も高い値段】を
適切なタイミング・頻度で自動調査しそれに伴って自動で値決めしたからです。
人ではどうしても値決めの頻度に限界が出てきてしまい、結果売上にムラができ、安定しないのです。

価格は生き物です。
昨日調査し値決めした価格は既に古い価格になってしまいます。特に価格変動の大きい型番商品の市場では、分刻みで価格は変わってしまいます。商圏が固定化しているリアル店舗と違い、競合店が多岐にわたるネットショップでは、尚更です。

また、質の面でも人力では担保することが難しいです。
商品によっては、扱っている競合店が多岐にわたってしまい、調査価格が本当に正しいか?取れていない競合店がないか?の判断がつきにくくなります。また人によって調査方法や判断軸が異なってしまい調査データの質がバラつくリスクを伴います。

因みに弊社のお取組み企業様のお話しでは、1人が価格調査の作業だけ1時間行った場合、質が担保された価格調査は最大で60商品が限界と伺っております。

第2戦目 コスト対決「人 vs プライスサーチ(価格調査&価格更新の自動化)」

第2戦目 コスト対決「人 vs プライスサーチ(価格調査&価格更新の自動化)」

続いて、第2戦目です。

以前、注力商品だけではなく、より多くの取扱い商品を定期的に値決めを行うことで、「実は売れる商品が見つかる=逆にやらなければ機会損失を起こしている可能性がある」ということをご紹介しました。そこで、人海戦術で大量の価格調査&値決めを行った時のコストについて比較してみたいと思います。

人:社員5名が毎日、競合10サイトにおける価格調査をそれぞれ10アイテムずつ行う。
※1日あたり50アイテム × 10サイト = 1日あたり500件の調査(=月10,000件)

結果:月にかかる作業時間 → 約300時間(1人あたり1日、3時間 ※5名で15時間!!)

プライスサーチ:担当社員1名がプライスサーチを利用し200アイテムの価格調査を競合15サイトで毎日行う。
※200アイテム × 15サイト = 1日あたり3,000件の調査(=月60,000件)

結果:月にかかる作業時間 → 約6時間(1日あたり、18分)

ご覧の通り、プライスサーチを活用して、人の6倍の調査を行っても、人の作業時間コストは、人の調査に比べ98%低い結果となりました。もちろん、調査ボリュームが多ければ多いほど値決めの質は高くなり、また値決めのアイテム数が多いわけですから、必然的に売上面でも、プライスサーチに軍配が上がっていることは明白です。

このように正直申し上げて、人で行うには限界があります。そもそも、価格調査自体はあくまで作業です。必要なことは、多くの商品を調査したデータを基に「お客様が納得して購入してくれ、かつ最適な利益ができる金額で値決めを実行」していただくことの方が重要です。

みなさまが行うべきことは、データを集めることではなく、データを活用し戦略を立て実行していくこと。言い換えるなら、お客様に向けた取り組みに注力することなのです。

第3戦目 某大手モールにおける比較「プライスサーチ非導入企業(人) vs プライスサーチ導入企業(価格調査&価格更新の自動化)」

第3戦目 某大手モールにおける比較「プライスサーチ非導入企業(人) vs プライスサーチ導入企業(価格調査&価格更新の自動化)」

第3戦目は、某大手モール様と共同検証した結果です。
結果は、グラフの通り、PV数、注文数、客単価、全てにおいて非導入企業様を上回りました。

なぜならば、
お客様が納得して購入してくれて、かつ売上・利益がでる値決めを
・人では実現不可能な頻度
・人では実現不可能な商品数
で行ったからです。

それによって、
幅広い商品が適正な価格で販売されることとなり、
・価格が集客効果をもち来訪者が増えます。
・お客様が納得する価格なので、注文数が増えます。
・幅広い商品が適正な価格で販売されているので、買い回りが起こり客単価が上がります。
という好循環が生まれたのです。

また、ここで値決めされた価格は、あくまで”適正な価格”であって、単なる安売りではないということも重要です。

そこには、価格調査にかかる手間を省き、省いた時間を活用して、
”価格勝負が必要な商品でも、集客観点で外せない商品であれば勝負する”
”高値でも売れる商品(競合に負けていない)であれば高く販売する”
など、しっかりとした販売戦略が立てられ実行された、”適正な価格”なのです。

人では限界なのがご理解いただけたでしょうか?

そもそも、多くのネットショップ様は、仕入れから、受発注管理・発送、お客様対応など多岐にわたる業務を抱えているのが現状です。その中で、価格調査を人海戦術を行うというのは非現実的ではないでしょうか?

システムで解決できる作業は任せてしまい、人にしか出来ない本当に大事な業務に時間を割いていただけたらと思います。

今回、4回にわたり市場・競合の価格を知った上での値決めの重要性をお話しさせていただきました。「売上を上げたい!」「どうしたら上がるかわからない!」となった時、一度商売の基本に戻って”価格”について検討してみるのは如何でしょうか?

プライスサーチでは、サービスの無料体験をご提供しております。
実際に利用いただくことで、効果を実感いただけたら幸いです。

これまでお読みいただきありがとうございました!


著者

河野 雄輝 (Kawano Yuki)

1982年6月13日 青森県生まれ。20代で起業。その後大手広告会社の新規事業部門で、新規事業開発に携わり、2016年から「バリュース」に入社。現在はプライスサーチのマーケティング責任者として、ネットショップ企業へ”適正価格”を軸とした価値提供を行っている。

プライスサーチ:https://price-search.me/
バリュース株式会社:https://valus.co.jp/