パッケージランキング、ハーゲンダッツを抜いた1位は

ECのミカタ編集部

商品を手に取るとき、最初に目に入るのがパッケージ。パッケージの良し悪しで売上が左右されることもある。これはECでも同様である。実際、どのようなパッケージが人々の好感を得られるのだろうか。今回は、パッケージデザイン開発とマーケティングリサーチを行う株式会社プラグの「春の新商品447品のパッケージデザイン好意度調査」を元に考えていく。

第1位は高級感と本格志向を感じさせることが上手

第1位は高級感と本格志向を感じさせることが上手

 発表された好感度が高いパッケージの第1位は、「新宿中村屋 純欧風ビーフカリー」(好き29.9%、やや好き38.9%)だ。黒を背景に、ブランドやネーミングに金色を使うことで高級感を出し、具がゴロゴロと入ったシズルを大写しにしたパッケージは、高級感や本格志向を感じさせる。特に、20・30代男性から高評価を得ている。ちなみに、2位は「ハーゲンダッツ ミニカップ マカデミアナッツ」、3位は「レンジでふっくら パラッと五目炒飯」だ。

 「新宿中村屋 純欧風ビーフカリー」のように黒色を背景にすることで、シズル・湯気が際立ち、“できたての美味しさ感”を演出する。文字や帯に金色を使うことで、高級感や品質感を担保している。このような表現トーンが今期のデザイントレンドとして、高い評価を得ている。

味を想像させる鍵を握っているのは“色”

 味をパッと想像させるには、フレーバーカラーにフルーツや花を正面に置くこともポイントだという。実際、明るい春にピッタリのフレッシュ感と美味しさ感を伝える商品群の上位のデザイントレンドとして見られる。さらに、男女別で好む色が違うため、ターゲットに合わせて色を選択することも価値がある。女性の場合は、春らしい色使いが好む傾向にあり、中身を全面で見せるものは少なく、色やデザインなどで中身をイメージさせるデザインが好まれる。一方、男性は、黒色や茶色などのはっきりした色を使用し、中身が一目で把握でき、ボリューム感や食べごたえのある様子がしっかり伝わるデザインの評価が高い。

 今回の調査のように、男女による違いはあるものの、やはり商品のイメージがしっかりと思い浮かぶパッケージが好まれやすい。商品のパッケージを考える際に、一度ユーザー側に立って考えるとイメージが沸きやすくなる。「どのパッケージならば、自分は手に取るか」等を吟味しながら考えていくと、きっとそれは多くの人の手に行き渡る商品をなるだろう。また、今回の結果からは、”色”の部分に注目して考えると、より手に取ってもらえるようだ。パッケージ1つ決めることも手を抜かず、様々な情報を吟味した上で考えていくことがヒット商品に繋がるのだろう。

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