ヤマト、バックオフィス業務を効率化。本日から

ECのミカタ編集部

ヤマト、「請求業務クラウドサポート」を提供

 ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)と株式会社マネーフォワード(以下、マネーフォワード) は、ヤマト運輸が運営するビジネス向け業務支援ポータルサイト「ヤマトビジネスメンバーズ」に、新たに請求業務支援サービス「請求業務クラウドサポート」を提供することを発表した。なお、提供は本日9月1日より開始される。

 「ヤマトビジネスメンバーズ」とは、法人や個人事業主の顧客の業務支援を目的にヤマト運輸が運営しているポータルサイトである。具体的には、荷物の送り状を手軽に発行することができる機能や利用運賃の履歴などといったサービスをクラウドで提供している。現在は75万人を超える法人や個人事業主が利用しており、日々多くの人の業務を支援しているのだ。

 一方の「MFクラウドシリーズ」はマネーフォワードが提供しており、会計・確定申告・請求書・給与計算・経費精算などといったバックオフィス業務を効率化する、ビジネス向けのクラウドサービスである。

 今回のサービス提供に至った背景には、近年のバックオフィス業務を便利にするITサービスが提供される中で、必ずしもITの力を活かしきれていないことが挙げられる。煩瑣で時間のかかる請求書関連の業務では、紙へ手書きしたり表計算ソフトへ手入力をしていることが多い。

 マネーフォワードが2016年2月に行ったアンケート調査によると、半数以上が請求書を表計算ソフトで作成しているという結果になった。多くの人が請求書関連の業務に時間を取られているのだ。

 一方のマネーフォワードが提供しているクラウド型請求書管理ソフト「MFクラウド請求書」を利用した企業では、1枚の請求書を作成するためにかかっていた時間が6割に削減されるといった業務の効率化を実現させている。そして今回、ヤマト運輸とマネーフォワードが提携することによって、マネーフォワードの最先端テクノロジーを活用し、「ヤマトビジネスメンバーズ」を利用している顧客へ更なる利便性を提供する。

バックオフィス業務を効率化。「ヤマトビジネスメンバーズ」5つのメリット

バックオフィス業務を効率化。「ヤマトビジネスメンバーズ」5つのメリット料金比較表

 「請求業務クラウドサポート」 が提供される「ヤマトビジネスメンバーズ」 を利用することによって得られるユーザーメリットは、大きく5つ挙げられる。

①見積書・請求書・納品書・領収書を、プレビューで見ながら直観的な操作で作成できる。そのため、誰でも簡単に利用することができる。

②作成した書類はボタン1つ押すだけ、メールやFAXで相手先に送付することができる。別途でメールアプリケーションを立ち上げたり、FAX番号を調べる手間もかからない。また、送付間違えなどのミスも防止することができる。

③ボタン1つで、複数回に渡って発行した納品書を1枚の請求書に合算することが可能に。これまで手計算で金額・内容を確認して行っていた業務を省き、時間を短縮することができる。

④請求書の送付や入金の作業履歴をクラウド上で一覧表示することが可能になるため、複数の担当者が最新情報をリアルタイムに共有することができる。共有不足によるミスを未然に防げるのだ。また、データはクラウド上で安全に保管される。そのため、外出先の取引先からの送付依頼にも迅速に対応することができる。

⑤スタンダードプランにて、初期費用無料で利用することができ、申込月とその翌月も無料である。また、無料のライトプランから機能が充実したスタンダードプランへの変更も簡単に行える。

 ヤマト運輸といえば、配送や物流というイメージがある。しかし物流に関する機能にとらわれることなく、こういった様々なビジネスユーザーの課題を解決するサービスを提供することで、総合的にユーザー満足度は向上していくことだろう。

 ヤマト運輸は、今後サービスをより拡充して、ユーザーがさらに便利に利用することができる法人向け業務支援ポータルサイトを目指していくとしている。

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