SHIBUYA109、実店舗とECが一体「ハイブリットEC」へ

ECのミカタ編集部

若い世代を中心に人気が高いEC「SHIBUYA109」。その公式通販サイトが、10月9日「109の日」にリアルとデジタルが一体となるハイブリットECへとリニューアルオープンを完了した。

若者のライフスタイルに合ったECへリニューアル

 株式会社AMS(以下、AMS)の提供する統合型ECフルフィルメントサービスが、株式会社東急モールズデベロップメントが運営するSHIBUYA109の公式通販サイトに採用された。これにより、SHBUYA109のサイトは、リアルとデジタルが一体となるハイブリットECへ進化した。

 今回のリニューアルは、SNSの浸透、スマートフォンの普及など、若者のライフスタイル、マインドの変化に対応したものだ。これは、ユーザーとSHIBUYA109が出会うファーストコンタクトポイントとして、SHIBUYA109の世界観を体現し続けるサイトの進化と継続を目的としている。

 具体的には、全国に展開する109施設の8つのオフィシャルサイトと2つのECサイトを統合し、オウンドメディアである109ニュースシブヤ編集部のコンテンツを連携する複合的なサイト構成となっている。新サイトでは、SHIBUYA109の最大の財産であるショップスタッフが、リアル店舗だけでなくウェブ上でも活躍できる場を作り、SHIBUYA109ならではのオムニチャネル戦略を進めていく。また、リアル店舗とECでの在庫連携や商品データ連携を進めることで、取り扱い商品数が増えると共に作業効率化の向上も図る。

AMSの実績とサービスが高く評価されて導入

 AMSは、大規模ECサイトの要求に応えられるEC支援サービス及びO2Oソリューションの提供を行っている。進化し続ける基幹システム、EC通販業界に精通したWEBデザイン・販売戦略チーム、高品質な商品登録・商品撮影・カスタマーサポート業務などを組み合わせ、商品を調達する以外のEC通販サイト運営を全面的にサポートする。

 さらに、オペレーション品質の向上と顧客満足度の向上、プロモーションの強化、仕入先からサイト利用者までのサプライチェーンの最適化、といった事業の成長に伴い発生する様々な経営課題解決と販売最大化を全面的に支援している。

 今回のリニューアルにあたり、これまでの実績とサービスの柔軟性・発展性を高く評価され、店舗とECを繋ぐオムニチャネル化に向けた事業運営パートナーとして、システム開発の分野に限らず、幅広い運用業務全般をサポートすることとなった。

2016年注目度ナンバー1「オムニチャネル」

 近頃、オムニチャネルに力を入れるECが目立つ。青山商事株式会社が運営する「洋服の青山オンラインストア」もオムニチャネル戦略の一環として、ECから実店舗への送客効果を高めるサービス「商品取り置き依頼」と「マイ店舗登録」を導入した。

 そもそも「オムニチャネル」は、「2016年最も注目されているキーワード」で最も注目度が高かった。株式会社Socketが実施した「2016年注目しているキーワード」の調査によると、「オムニチャネル」が19%、「CRM」が15%、「ウェブ接客」と「越境EC」が13%であった。

 「オムニチャネル」を注目する理由としては、「全国に店舗を持っていることを強みとしECと店舗で連携し、顧客が当社ブランドに接する時間を増やしたい」、「ECだけでなく、実店舗においても顧客の増加と囲い込みが今後の最重要ファクターになってきているため」などの声が挙がった。

 実店舗とECを繋ぐことでユーザーの利便性が向上するだけでなく、EC運営側も業務がスムーズに進むようになる。これまでもオムニチャネル戦略に力を入れる店舗が多かったが、今後も増加していきそうだ。

 そういった流れの中で、SHIBUYA109もオムニチャネル戦略に早期から着手し、ユーザーの利便性向上を図っている。今回のリニューアルにより、オムニチャネル戦略を一層強化するだけでなく、「109ニュースシブヤ編集部」のコンテンツを連携することで、SHIBUYA109らしい、さらなる顧客満足度の向上が期待できるだろう。


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