ドコモがPKSHA Technologyと協力でAI分野を強化

ECのミカタ編集部

 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、AI分野のアルゴリズムに関する最先端の技術やノウハウを持つ株式会社PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)(以下、PKSHA Technology)と、2016年9月27日に業務資本提携契約を締結し、第三者割当増資による株式の引き受けを決定、2016年10月31日に払い込みが完了したと発表した。

共同開発「ecコンシェル」をはじめとしたAI事業

 今回の業務資本提携は、AI分野における新技術の研究開発そして当該技術の製品化を目的としており、これまでにもドコモとPKSHA Technologyは、AIの技術を活用した購買支援システム「ecコンシェル™」を共同開発しており、2016年6月8日よりドコモからサービスの提供を開始している。

 「ecコンシェル」とは、インターネット上で顧客一人ひとりに合わせた最適な接客を提供することができるサービスであり、既にファッション業界など約250社(2016年10月31日時点)が契約している。

 なぜ、インターネット上で顧客一人ひとりに合わせた接客が必要なのだろうか。それは、顧客の満足度を高めファンになってもらい、ECサイトへとリピートしてもらうことが売上に影響を与えるからだ。

ドコモ「ecコンシェル」サイトより

 実際に「ecコンシェル」は、顧客ごとに狙ったタイミングでメッセージが送れる接客機能、メッセージを送るタイミングを判断するために最適なサイト分析機能、接客内容を自動で最適化してくれる自動最適化機能などをもってして、コンバージョン率が26%、平均顧客単価が50%、平均滞在時間が81%向上したという実績も持っている。

 顧客一人ひとりに最適な接客を行えるサービスが未だに実装されていないECサイトが多いなかで、「ecコンシェル」のような先を進んだサービスは他社と差を付けるためにも抑えておきたいものだ。今後も、ドコモがこれまで蓄積してきたビッグデータ技術と、PKSHA TechnologyのAI分野のアルゴリズムに関する最先端の技術やノウハウを組合せたサービスの展開に期待がかかる。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事