都道府県における生活意識~地域の名産品をECで“知る”【ソニー生命保険調べ】

ECのミカタ編集部

「47都道府県別 生活意識調査」

 ソニー生命保険株式会社(以下、ソニー生命保険)は、2016年9月7日~9月15日の間、全国の20歳~59歳の男女に対し「47都道府県別 生活意識調査」をインターネットリサーチで実施。そして、4,700名(各都道府県100名)の有効サンプルの集計結果を公開した。

 一部抜粋すると、「食べ物の美味しさ自慢」では、1位(69.0%)が石川県、2位(61.0%)が富山県、3位(60.0%)が高知県となった。この結果を見ると、北陸地方の県が上位2位を占めていることがわかる。

 また、「お酒の美味しさ自慢」では、1位(57.0%)が新潟県、2位(51.0%)が高知県、3位(49.0%)秋田県という結果に。高知県や新潟県、山形県の3件は、「食べ物の美味しさ自慢」と「お酒の美味しさ自慢」でトップ5にランクインしている。これは、それだけ食と酒に誇りを持った県民が多いということだろう。

 そして、「美味しいグルメを味わいに行きたい都道府県」では、1位(60.1%)で北海道、2位(4.9%)で東京都、3位(4.3%)で福岡県と、北海道が圧倒的な差をつけて1位になった。北海道を訪れる際、おいしいグルメ目的に旅行に行く方も多いはずだ。調査では海の幸やスープカレーを味わいたいという声が多く挙がった。この結果は、北海道が美味しいグルメというブランディングに成功している証拠である。

都道府県の名産品をECで“知る”

 都道府県の名産品は、その地域ならではの商品である。つまり、その都道府県にしか作り出せない唯一無二の商品なのだ。そんな商品を“欲しい”と思っている消費者は必ずしも存在する。

 しかし実店舗となると、その土地まで出向かなくてはいけない場合も多い。その距離の問題をECは解消しており、都道府県と消費者をつなぐ役割をしているのだ。

 そして最近は地域の商材に力を入れている動きもある。Yahoo!ショッピングにおいては、エリアアワードとして授賞式を行い、エリアに焦点を当てた戦略を強化している。それほど地域の商材はニーズがあり、売れるポテンシャルも高いということなのではないだろうか。

 そんな商品を売るためには、まず知名度を向上させることがポイントだ。今回の調査では石川県や新潟県を始めとした都道府県民が、自県の食べ物・お酒に誇りをもっている。名産品などは誇りを持つからこそ、広まっていくのではないだろうか。また、「美味しいグルメを味わいに行きたい都道府県」1位の北海道でも、グルメというブランディングが成功している。これも道民が地域ならではの商品を広めた結果なのではないだろうか。

 今、都道府県の名産品のニーズがある中で、地域に特化したECを始める手もあるだろう。改めてその中で成功するためには、ブランディングが出来ている商品を採用したり、自ら発信していくことが重要だと感じる。


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