SD export 新たな物流サービス導入で越境ECビジネス拡大へ

ECのミカタ編集部

株式会社ラクーン(本社:東京都中央区)が運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」の越境ECとなる、BtoBの輸出販売サービス「SD export」は、台湾・香港向けの新たな配送手段として、株式会社ECMSジャパン(本社:東京都中央区)が提供する、越境EC向けの物流サービス「ECMS EXPRESS」を導入したと発表。

 台湾・香港向け越境ECの物流スピードがまた加速しそうだ。BtoBの輸出販売サービス「SD export」が「ECMS EXPRESS」という越境EC向けの物流サービスを導入するとした。

 SD exportは、ファッション・雑貨を中心に扱う日本国内の、メーカーと海外の小売店が取引できる、会員制のBtoBの越境ECサイトだ。

 海外販売に伴う煩雑な作業をすべて代行してくれるため、日本のメーカーは国内にある倉庫に商品を発送するだけで、世界134ヵ国の海外の小売店や企業と手軽に決済リスクのない取引をすることができるというサービス。

 商品掲載数は約16万点で、約600社のメーカーが、国境を超えた世界15,000店舗への販路拡大ツールとして使用している。

台湾と香港における、物流面からのECビジネス展開

台湾と香港における、物流面からのECビジネス展開

 台湾と香港は、SD exportにおいて会員数、購入額ともに上位の国であり、国別の会員数では台湾が2位、香港が3位、国別の購入額では台湾が1位、香港が2位となっており、物流量や日本との距離などからSD exportは流通額の拡大を推し進めていた。

 今回ECMS EXPRESSを導入することで、船便と変わらない配送料で、航空便での短納期配送を可能にした。SD exportの配送手段としては、2015年8月のサービス開始時にDHLとEMS、その後、日本郵便の航空便と船便等を導入し、流通額を約3倍にアップさせたという経緯もあり、物流面からの流通額の拡大を狙う形だ。

物流がもたらすGDPの上昇と、狙うべきECビジネスの隙間

物流がもたらすGDPの上昇と、狙うべきECビジネスの隙間

 越境ECにおいて、配送料と納期は大きく売り上げを左右する。現在アジア圏を中心に、物流の動きは一気に広がりを見せていて、今後大きく伸びていく市場の一つとしてみられている。GDPの推移を見てもそれは明らかだ。

 「グローバル化」と「シームレス化」は同時に進んでいて、その動きは激化する一方。インターネットの普及をはじめ、国際物流システム、多言語対応、他通貨含む決済機能の充実など、業界は毎日目まぐるしく変化している。

 しかしながら、そこがビジネスの種になるはず。どの切り口から攻め込んでいけば勝機が見出せるのか。ECビジネスの新たな展開に胸躍らせているのは私だけではないはずだ。


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