顧客の意図を汲むgoo Search Solutionがmysoundに導入

ECのミカタ編集部

NTTレゾナント株式会社(本社:東京都港区、以下NTTレゾナント)は、AI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution」が、株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス(本社:東京都渋谷区)の音楽配信サービス「mysound」に導入されたことを発表した。

 「goo Search Solution」とは、NTTレゾナントが提供する高精度・高速のAI型ECサイト内検索ソリューションだ。ユーザーの検索キーワードデータから自動的に表記ゆれ辞書を生成し、検索キーワードを拡張させることで0件Hitを防止してくれるのがこの検索ソリューションの特徴。

 また、検索結果の一覧からユーザーがどの商品をクリックしたか、購入に至ったか、等のユーザー行動ログを元としてエンジンが自己学習し、表示順位の並び替えを自動で行うことで、ユーザーに最適な商品を提示してくれる優れた機能も持ち合わせている。

 今回、この「goo Search Solution」を取り入れる事を決めたのが、音楽配信サービス「mysound」だ。同サイトでは現在200万曲の配信を行っていて、取り扱う楽曲は日々増加している。特に、海外アーティストや複雑な名称のアーティストなどは、複数の呼び方、書き方が併存することがあり、あいまいな入力ではユーザーが求める検索結果にたどり着かない場合があった。そのため、表記ゆれへの対応など、検索精度の向上が必要だったとしている。

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 「goo」は、表記ゆれを判別するために、検索ログを使ってスペルミスなど完全に一致しなかったワードを収集した辞書を持っている。「goo Search Solution」は、この「goo」の辞書に加え、顧客の検索ログデータから生成した辞書を提供している。

 これにより、あいまいな入力や、サイト内でよくある誤入力でも、目的の楽曲を検索結果に表示することができるとしている。「mysound」に提供される辞書は、自動で「goo」が持つ最新の検索ログデータを反映するため、「mysound」側で辞書をチューニングする手間も省くことができるとしている。

 また「アイテムサジェスト」という機能の導入も行われる。この機能は、検索ボックスにユーザーが入力したアーティスト名に関する作品を表示することができるというもの。そのため、ユーザーは簡単に検索したい商品に行き着くことができる。

 検索したいワードでの齟齬をなくすことで売り上げの向上も期待できるほか、自動でタグが付けられるので、システム運営者の業務効率に大いに役立つだろう。人間とAIの意思疎通はここまで進んでいて、かなり人間の意図を汲み取れるようになってきている。こういったテクノロジーをどんどんECサイトに実装していく事で、運営側はより楽に、より的確に。ユーザーには、より楽しんでもらえるような。そういったコンテンツに育っていくのではないだろうか。

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