Amazon・楽天・ヤフーが勢ぞろい!全国初の販促支援キャンペーン

ECのミカタ編集部

 7月22日、国際フォーラムにて福島県の「オンラインストアによる販売促進キャンペーン」が発表された。このオンラインストアとはアマゾンジャパン合同会社(以下「Amazon」)と楽天株式会社(以下「楽天」)、ヤフー株式会社(以下「ヤフー」)の3社で、その名も「ふくしまプライド。体感キャンペーン」。

 この発表会では、3社それぞれの強みを生かしたパッケージ作りなども語られ、7月に開始してからすでに売上は2億円を超えているということで、全国初の試みながらも既に結果を残している各社の取り組みについて、見ていこうと思う。

三者三様の取り組みが「ふくしまプライド」に火をつける

 そもそも、今回のキャンペーンの目的としては、1つ目に3社で販促支援キャンペーンを行うことにより、全国の消費者が福島県産品の魅力に直截触れる機会を創出すること。そして2つ目にオンラインストアが県内生産者等の主要な販路の一つに位置付けられるよう、事業を展開することにある。

 そこでAmazon、楽天、ヤフーの3社がその舞台となるわけだが、カラーの異なる3社だけに、それぞれの取り組みも面白いものとなっている。各社で反響の大きい商品と共に紹介していこうと思う。

【Amazon】ネット販売用のパッケージを作成

 Amazonでの反響の大きい商品は米の食味ランキングで「特A」を獲得している会津産の「コシヒカリ」。Amazonでは他2社と異なり出品型ということで、商品のパッケージに工夫を凝らしており、ネット販売用として見栄えを意識し、お米のパッケージにしては珍しい、横型のパッケージとなっている。

 Amazonでは”継続して購入してもらうこと”を重要視しており、「定期おトク便」にも対応。他にも田植え体験キャンペーンを実施するなど、オンラインだけにとどまらない取り組みも実施しているようだ。

 前田氏はこのキャンペーンを通してマーケットプレイス上での品揃えを拡大するとともに、福島県産品と消費者の接点の拡大を支援していきたいと意気込みを語った。

【楽天】「旬食福来」で継続的な支援を

 楽天市場では「旬食福来」と称し特設ページを設置。約600品もの福島県産の商品が販売されており、キャンペーン開始から購入者数は3倍、金額として4倍もの成果を出しているという。その中でも反響の大きい商品は福島を代表する桃「あかつき」とのこと。

 野原氏は今回のキャンペーンに対し「一過性のもので終わらせるつもりはない」とし、生産者が継続的にビジネスとして売上を上げ、ちゃんと稼げるような手伝いをしていきたいと語った。

 楽天ではこれまでにも地方創生などに取り組んできた。今回のキャンペーンはまさに地方創生という言葉にピッタリな取り組みとなるが、「ノウハウを遺憾なく発揮し、全社をあげて支援していきたい」という言葉にこれまで積み重ねてきたからこその力強さを感じた。

【ヤフー】東北エールマーケットで知られざる一品を紹介

 Yahoo!ショッピングでは以前から「東北エールマーケット」というページにて東北の復興支援を行ってきたが、今回のキャンペーンもこのページ内で実施。年々注目度が上がっており、前年比4倍以上の売上となっているというから驚きだ。

 そのように注目されている「東北エールマーケット」で反響が大きいのは、なんと楽天市場と同様に”桃”。福島県では20種類以上の桃が栽培されており、こちらの桃は普段あまり流通しないという、小ぶりながらも糖度15度以上の「伊達の桃『紅国見』」。

 西田氏はこの桃のような隠れた、県産品を全国に流通させたいとコメント。また、「これまでも『ふくしまプライド』に参加する生産者に情報発信してきたが、今年も様々な出店者や生産者の方々と協力しながら知られざる一品を紹介していきたい」と語った。

3社が誇りを持って福島県をPR

 最後には福島県知事の堀内氏が3社のコメントを受けて意気込みを語った。

「『Amazonプライド』、そして『楽天プライド』『ヤフープライド』、『ふくしまプライド』と同じように各社が誇りを持って、”是非、売ってやろう”という情熱を聞いて非常に嬉しく思いました。是非3社の皆さんの力を借りながら福島県の美味しい農産物をできるだけ多くの方に食べていただいて、笑顔の輪を広げていきたいと思います。」とコメント。

 印象的だったのが、「Amazonのお米のパッケージもそうですし、商品の売り方、あるいは商品の選定、それぞれが工夫をしていただいて福島県の農産物をしっかり全国に届けようじゃないか、とそういう熱い思いを感じることができました。」というコメントだ。

 なかなか珍しい、3社が一堂に会すこの機会だからこそ、よりいっそう強く感じるのかもしれないが、各社の話を聞いていると3社のカラーの違いがよりいっそう強く感じられるのだ。そして、EC業界の中心でそれぞれが長年積み重ねたノウハウが発揮される様はこれからの日本の未来を支える大黒柱のようにも思えた。

 今回、震災を経験した福島県が「ふくしまプライド。体感キャンペーン」と称してスタートさせたこのキャンペーン。だが、きっと福島県に限らず、どの都道府県であってもそれぞれの”プライド”を持っていることは間違いない。

 今回をきっかけに、全国各地の隠れた名品たちがよりいっそ全国の消費者に届く日は遠くないだろう。

【まとめてみた】キャンペーンを支える”3つの柱”

 最後に、今回のキャンペーンの概要をまとめておく。

①販促支援キャンペーン
各モールに特設ページを設置し、県産農林水産物の旬の時期に合わせたキャンペーンを実施
・県産品を割引価格で購入できる「クーポンキャンペーン」
・県内への旅行商品や県産品が当たる「プレゼントキャンペーン」
・キャンペーンサイトを周知うち広告誘導

②出店の支援
モールを活用し、販路の拡大につながるよう、出店者の育成、支援を実施
・新規出店者への出店料の助成
・ストアページ制作の支援
・各モール主催等によるスキルアップセミナー・相談会の開催

③ポータルサイト
テレビCMと連動しながら、福島県産品の魅力を伝えるポータルサイトを構築
・キャンペーン情報の掲載
・生産者や産地の取組をPRするコンテンツ
・キャンペーンサイトへのリンク

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