【2017年総まとめ】Amazonのビッグニュースをまとめてみた〜新たな購買体験を提供し続ける〜
2017年も残すところあとわずか。2017年も多くの出来事が起こった。その中でも、EC業界で先陣を切って前に進んでいく、Amazonのニュースをまとめてみた。2018年、良いスタートダッシュを切れるよう、まずは今年1年を振り返ってみようと思う。
2017年上半期(1月〜6月)〜日本語版Alexaの布石はすでに打たれていた〜
■1月18日 スタートアップを支援するグローバルプログラム「Amazon Launchpad」を日本で提供開始
「Amazon Launchpad」とは、スタートアップ企業の商品をセレクトして販売するストアだ。販売場所の提供に終わらず、マーケティングやセールスサポート、配送サービスも提供し、スタートアップを総合的にサポートしてくれるという。
「Amazon Launchpad」の利用により、迅速な販売開始、ブランド構築、露出機会の拡大、グローバル進出という4つのメリットがあるということで、スタートアップ企業にはなかなかできない取り組みができそうだ。
・Amazon Launchpadでスタートアップ企業に販路提供
→https://ecnomikata.com/ecnews/13141/
■2月21日 Amazonショッピングアプリ、新たな機能「音声検索」の提供を開始
今年の11月に日本語に対応した対応Alexaや、Alexaを搭載した「Amazon Echo」が発表されたが、実は2月の時点でAmazon独自の検索エンジンを利用した日本の音声検索機能がショッピングアプリでリリースされていたのだ。
テキストと同様に、商品名だけでなく、ブランド名やカテゴリ名などでも検索できるほか、複数のキーワードを組み合わせることも可能だ。
■4月21日 「Amazonフレッシュ」、東京の一部地域でサービス開始
「Amazonフレッシュ」では、野菜、果物、鮮魚、精肉、乳製品といった1万7,000点以上の新鮮で高品質な食料品などのほか、日用品や雑貨も取り扱っている。
サービス開始当初は東京都内6区のみであったが、現在東京都の18区に加え、千葉県の市川市、浦安市、および神奈川県川崎市(いずれも一部エリアを除く)に拡大している。
・Amazonフレッシュ、日本上陸!生鮮食品が届く!
→https://ecnomikata.com/ecnews/14354/
・【比較してみた】Amazonフレッシュvsネットスーパー(イトーヨーカドー、マルエツ等)どう違う?
→https://ecnomikata.com/ecnews/14484/
■6月5日 Amazonで携帯決済サービスが利用可能に
NTTドコモの「ドコモ ケータイ払い」、KDDIの「auかんたん決済」をAmazonでの買い物の支払い方法として利用できるようになった。リリース当時はデジタルコンテンツの決済は不可能であったが、11月にはAmazonプライムの会費およびPrime Studentの会費も決済可能となった。
■6月8日 「Amazon プライム」月間プランを開始
「Amazonプライム」といえば、年会費3,900(税込)で様々なサービスを利用できるサービスだが、6月から月会費400円で利用ができるようになった。
一時的に使いたい時や、30日の無料期間では足りない方にもってこいのプランといえよう。
・Amazonプライム、月々400円から!月間プランを開始
→https://ecnomikata.com/ecnews/14814/
2017年下半期(7月〜12月)〜下半期はプライム祭り!〜
■7月11日 Amazonプライムデー開催
2017年のプライムデーは7月10日18時からスタートで、なんと異例の30時間開催となった。
過去2回のプライムデーを上回る注文数を記録し、今回のプライムデーは日本で過去最高の記録を叩き出し、記録的な1日となった。Amazonデバイス以外のベストセラーは「ザバスのプロテイン」、Prime Now」でのベストセラーは、「ベン&ジェリーズのアイスクリーム」であった。
また、Amazonプライム10週年記念として3日間限定でオープンし、Amazonプライムの特典・サービスを体験いただける「Amazonプライム ポップアップストア」の来場者数は4,000人以上が参加したとのこと。
・Amazonプライムデー結果発表!2017は日本で過去最高の注文数を記録
→https://ecnomikata.com/ecnews/15166/
・Amazonプライムデー、世界各国で何が売れたのか?
→https://ecnomikata.com/ecnews/15369/
■9月20日 B to B向け購買専用サイト「Amazon Business」開始
中小企業からグローバル企業、大学や学校などの教育研究機関、公的機関など、あらゆる規模、業態の購買ニーズに応える「Amazon Business」をリリース。2億商品以上の品揃えに加えて、請求書払いの他、自社の購買傾向や履歴を可視化し、コストを管理できる購買分析・レポート機能など、企業購買に必要な多くの機能を提供するなど、プライベートだけでなく、ビジネスにおいてもAmazonの活用が加速するサービスとなる。
・新サービスAmazon Businessスタート!事業者に無駄なく最適な環境を作る
→https://ecnomikata.com/ecnews/15901/
■10月5日 「Prime Reading」開始
12個目のAmazonプライム会員向けサービスとなる「Prime Reading」はKindle電子書籍の中から厳選された数百冊の書籍やマンガ、雑誌を追加料金なしで読むことができるというもの。
Amazonにはすでに「Kindle Unlimited」があるが
こちらは月額980円で「Prime Reading」よりも多くのタイトルが読み放題となる。
■11月8日 日本語対応Alexa、Alexa搭載の「Amazon Echo」等発表
クラウドベースの音声サービスAmazon Alexaの日本語対応、そしてAlexaに対応した3種類のデバイスAmazon Echo、Echo Plus、Echo Dotの国内での展開を発表。
すでに販売されていた米国、英国、ドイツでの販売が日本でも話題になっていたが、ついに日本にも上陸したのである。
・Alexaに対応した3つのデバイスを来週発売。EC業界としてどう向き合う?
→https://ecnomikata.com/ecnews/16467/
■11月8日 「Amazon Music Unlimited」開始
4,000万局以上の楽曲やプレイリスト、ラジオなどが定額で聴き放題となるサービスだ。Amazonプライム会員なら月会費780円または年会費7,800円で、Amazonプライム会員以外のお客様なら月会費980円で好きな音楽が聴き放題となる。
また、Amazon Echo、Echo Plus、またはEcho DotでAmazon Music Unlimitedを楽しめるEcho所有者専用の「Echoプラン」は、月会費わずか380円となり、さらにお得に音楽を楽しめるようになった。
■12月8日 サイバーマンデー開催
今年で6回目の開催となる「Amazon Holiday 2017 サイバーマンデーセール」。12月8日18時から11日23時59分までの78時間で2,000万商品以上の商品が特別価格で販売された。
そもそも、サイバーマンデーとは米国の感謝祭(11月の第4木曜日)の休暇明けの翌月曜日が「Cyber Monday」と呼ばれ、オンラインショッピングの売上が急増し、ネットショッピングが1年で最も盛り上がる日としても知られている。
日本でも冬のボーナスの時期で年末商戦という言葉が飛び交う時期なこともあり、盛り上がりを見せている。
・「サイバーマンデーセール」の開催を発表。今年は78時間の短期決戦
→https://ecnomikata.com/ecnews/16751/
・Amazonサイバーマンデーセール直前!マルイ協業のそのワケとは?
→https://ecnomikata.com/ecnews/17113/
2018年のAmazonはどんな買い物体験をもたらすのか
今年10月には、2018年春にAmazon Fashion用の撮影スタジオを日本にオープンすることが発表されたが、その後、11月に「Suits Store」をオープンしている。
EC化率の伸びを見ても、アパレル・ファッションジャンルの伸びは大きい。まだまだ伸びしろも大きく、各社がこのジャンルに対してサービスを展開してきている。
これらを踏まえても、Amazonのファッションジャンルへの注力ぶりは顕著である。
ファッションといえば、「ZOZOTOWN」の飛躍ぶりがまず目に入るところではあるが、日々消費者に新しい体験をもたらすAmazonはファッションジャンルでいかなる購買体験をユーザーへもたらすのか。2018年、「Amazon ファッション」というキーワードに注目である。
【2017年総まとめ】EC業界の動向を振り返る!
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