CVRが最大151%になったモバイルサイト高速化ソリューション『モビファイスピード2』

ECのミカタ編集部

株式会社ドーモ(東京・中央区 代表占部雅一、以下「ドーモ」)では、スマートフォンサイトの表示スピードを最大で約50%改善できた『モビファイスピード2』をリリースした。

スマホサイトの表示を高速化

ドーモ社が提供する『モビファイスピード2』は、カナダのMobify(モビファイ)社が開発したスマートデバイス最適化クラウドサービスを利用したソリューションだ。既存のスマートフォンサイトの表示を高速化し、サイト閲覧を容易にして、ユーザーにストレスのない環境を提供できるのが一番の特徴となっている。

同社によれば、表示スピードの改善は直帰率を減らしてPVを増やし、最終的にはCVRの向上や売上向上をもたらすことができるとしている。それを裏付ける『モビファイスピード2』の実証実験の結果として、サンスター株式会社(以下「サンスター」)では次のようなデータを得ることができたそうだ。

サンスターオンラインショップで実証実験を実施

サンスターオンラインショップにおけるスマートフォンサイトでは、健康や美容についてのコンテンツを提供しており、『モビファイスピード2』の導入により、​ページファイル容量を74.5%縮小​、​ページの読込速度を67.6%改善し​、その結果​コンバージョン率が実に51%もアップ​した。さらに、​平均セッション時間が約1.3倍​、​ページの価値が2.46倍アップ​した。

サンスターの兒嶋仁視氏は「スマートフォンサイトの表示速度は以前から課題の1つだったが、ここまで即効性があり大きな効果が出たのは驚きです。プロモーション効果を最大限に発揮するには、速度も大事なファクターなのだと改めて気づかされました」とその効果に舌を巻く。

今後サンスターでは『モビファイスピード2』の対象範囲を広げ、カスタマーエクスペリエンスを向上されていく予定ということだ。

置き去りにされてきた「表示速度」

スマートフォンがモバイル市場で大きなシェアを占めるようになって久しい。EC市場を考える上でも、「手のひらの上のマーケティングツール」と言われる通り、モバイルがPCのトラフィックを逆転してすでに2年以上が経ち、アクセスの8割がモバイルであるというサービスも少なくないのが現状だ。

一方で、モバイルサイトの表示速度に関しては置き去りにされてきた。日本では、モバイルサイトの表示速度の重要性はわかっていてもあまりにも効果検証をした事例が少ないため、特にWeb担当者は、その有効性をはっきりと上申できないという現場の運用上の問題もあったのではないだろうか。

2018年もモバイル施策がカギに

サンスター社での実証実験に見るように、モバイルサイトの表示速度は、CVやCVRに直結する。ユーザー体験の観点から言えば、至って当然であるし、SEOの側面でも、大きく関係しているとする声も大きい。拡大するEC市場、そしてモバイルからアクセスするユーザーが増える中で、モバイルサイトの表示速度の改善は、全てのEC事業者にとって喫緊の課題と言っていいだろう。

ドーモ社では、『モビファイ』を通して、モバイルWebの高速化や、モバイルUIの向上、そしてエンゲージメント策を通じてすべてのモバイルユーザーの利便性を向上させ、ストレスない状態でのモバイルブラウジングを提供するとしている。

Web制作の現場やEC事業者にとって、このロジカルかつ画期的なソリューションは、そのビジネスを加速させるための重要な翼となり得、2018年もさらに重要度が増す対モバイル施策を考える上でのカギとなって行く事だろう。

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