ショップチャンネルが創業以来21期連続増収を達成

ECのミカタ編集部

24時間365日生放送のショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」(ジュピターショップチャンネル株式会社、代表取締役社長:田中惠次、所在地:東京都中央区)では、2017年度(2017年4月~2018年3月)の売上高が前年対比5.3%増の1,631億円となり、創業以来21期連続増収を達成した。

3回の大感謝祭が売上を牽引

創業以来21期連続増収を達成したショップチャンネルだが、2017年度は、強みである事業基盤の継続的な強化と新規販路を含むユーザーとのコンタクトポイントの拡充に注力したという。

事業を支える商品・番組・オペレーションの継続的な強化に取り組んだ結果、大型イベントが奏功し、5月放送「夏いち!大感謝祭」、11月放送「心おどる、大創業祭」、3月放送「春いち!大感謝祭」が売上を牽引した。

特に、毎年11月1日の放送開始記念日に放送している特別番組「心おどる、大創業祭」は、昨年初めて2日間に拡大して開催された。パート1の11月1日は例年同様に、大人気商品を特別価格でご紹介。パート2の11月2日は、一般市場での人気とショップチャンネルのユーザーからの支持を併せ持った商品をラインナップし、新聞による紙面販売やインフォマーシャルによる販売施策も集中的に実施した。その結果、2017年の「心おどる、大創業祭」は2日間トータルで、約43億円という売上を達成したのだ。

コンタクトポイントを拡充

コンタクトポイントを拡充番組の様子

また同社は、既存と新規の利用者、それぞれとのコンタクトポイントの強化にも取り組んだ。既存のユーザーには、メールマガジンやダイレクトメールなどの各種CRM施策を深化させ、継続してお買い物を楽しんでいただくためのアプローチを行った 。

さらに、商品と媒体の特性を考慮した販売計画のもと、新聞広告による紙面販売を計26回、インフォマーシャルを計8回、そのほかデジタル広告や KDDIのauユーザーに向けての告知を定期的に実施し、新たなユーザーとの接点も創出した。2017年4月にはJ:COM TVの204CHで「ショップチャンネル プラス」の放送を開始するなど、ユーザーとの“売り場”のコンタクトポイントを拡充した。

2018年はさらに飛躍を目指す

ショップチャンネルは2018年度を、より強固な基盤作りを行う年と位置づけている。ユーザーに「新鮮な驚きと喜びを届け続ける総合セレクトショップ」として、引き続き商品・番組・オペレーションの三位一体化、そしてユーザーが「いつでも・どこでもお買い物を楽しめる」環境の整備に取り組んでいく方針だ。

また、2018年度から新たなコミュニケーションワード「大人の女性に選ばれてNo.1」を掲げている。このコミュニケーションワードには、大人ならではの価値観や選択眼、人生を豊かに自分らしく楽しむ「目利き力」を持った大人の女性たちに、心おどる瞬間を届け続けたいという思いを込めたという。

同社は今後も、ショップチャンネルをまだ知らない層や買い物をしたことがない人に“理解”を深めてもらうためのアクションを強化し、さらなる成長を目指していく計画でいる。

テレビショッピング専門企業として、CSやBS、地上波やケーブルテレビを中心に展開をしてきたショップチャンネル。その業界でのトップランナーの施策は、ECでももちろん活用することが可能だろう。特にコンタクトポイントの拡充、イベントの開催、商品・番組・オペレーションの三位一体の施策などは、事業の規模にかかわらず、大いに参考にできるのではないだろうか。

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