作り手の想いと受け手をつなぐリサーチ型プロモーションサイト『Prom』が公開される

ECのミカタ編集部

株式会社ユースタンダードは、「本当に作りたいモノを、本当に必要としている人の為にお届けするためのリサーチサイト『Prom(プロム)』」のサービスを開始した。

作り手と受け手の架け橋

ユースタンダード社は、リサーチ型プロモーションサイト『Prom』のサービスを開始した。Promは、「作り手・企画者の思いを理解してくれる人と思いを繋ぐ架け橋の様なサイト」とのことだ。

生産者側の商品やイベントなどを掲載し、それに対して訪問者から『いいね!』『いまいち!』を評価(クリック)してもらうというシンプルなサイト構成となっている。対象商品、イベントへの思いを感じてファンになった閲覧者は、メールアドレスを登録した上で生産者・企画者と直接やり取りすることも可能だ。

また、『いまいち!』をクリックした人は、『いまいち!』だった理由を記入して評価するシステムなっており、商品開発をする上での貴重な判断材料とすることもできる。さらに口コミや 訪問者とのやり取りによって、 商品開発やイベント開催などにとどまらない、幅広い活用法が可能だとしている。

<Promサービス概要>

[想定利用者]
・商品化の可否について判断したい生産者
・需要の存否を判断したい作り手
・必ずしも薄利多売を目的としてない作り手や企画者
・イベント内容の可否を判断したい企画者
・その他

[利用料金]
・無料

「作り手の想いを届けたい」

「作り手の想いを届けたい」

サービス開始にあたり、同社からは次のようなコメントが出されている。

「現在、モノ作りに思いを込め製作している作り手の「思い」は、買い手側にまで届いているでしょうか?また、作り手の『思い』を理解してファンになってくれる人は、一体どれぐらいいるのでしょうか?

現代、大量生産・大量販売のファストファッションが普及している時代ではありますが、一方で素材や技術に拘り、職人による一点一点真心をこめて作られている商品も沢山あります。

しかし、大量生産の時代の影響からか、生産率の良くない手工芸品は、徐々に隅に追い寄られ、大量生産の渦に巻き込まれてしまっています。そのため、職人のモノ作りの思いをある程度妥協し、コストを落とし、大量生産と同様の生産稼働を取らざるを得ない実状が少なくないと感じています。

生産者の『作りたい』を届けたい。私達は『作りたいけど予算がない』『作る前に需要がどれぐらいあるか知りたい』と感じて生産する事に前向きに進めない方のサポートがしたい、その思いを形にしました」

「いいね」「イマイチ」の先にあるもの

モノ作りなどをしているクリエイターと出資者をつなぐ仕組みとしては、クラウドファウンディングなども浸透してきている。それに対して今回サービスを開始したPromは、作り手の情報発信と閲覧者からの反応を基礎としたマーケティングに重きを置いているようにも見える。

また現在、非常に簡素なデザインの同サイトには、数個のプロダクトや農産物が掲載されているだけだが、「いいね」「イマイチ」の評価の先にある具体的どういった形での支援をするかについては、ユーザーに任されている状態とも言える。さらに同サイトが発信力を持つためには、サイト自体の閲覧数の増加も必須となるだろう。

ECという面でもすでにハンドメイド作品を掲載・販売するプラットフォームがいくつもローンチしているが、はたしてPromが意図するような作り手の想いを形にできるような存在となっていけるのか、今後のさらなる展開に期待したい。

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