集荷難民を救え!『PickGo』が「日本郵便の企業向け集荷の停止」に対応した新サービスを提供開始

ECのミカタ編集部

荷主と配送ドライバーを直接マッチングするサービス「PickGo」を提供するCBcloud株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本隆一、以下「CBcloud」)は、企業の郵便物の集荷、および郵便局への配送、納入作業等を請け負うサービスを開始した。

日本郵便の企業向け集荷サービス停止に対応

CBcloud社では、今回の新サービス提供の背景として、次のように述べている。 日本郵便株式会社は2018年6月末日を以って、企業への郵便物集荷サービスを停止した。その結果、これまで集荷を依頼していた多くの企業は、自社で郵便局の窓口へ持ち込むか、後納ポストインの利用を推奨されている。つまり、多くの企業が郵便物を定期的に納入する手段を失い、「集荷難民」となる新たな社会問題が発生しているのだ。

その大きな課題に直面し、同社では、郵便物の集荷から納入までを実施するサービスを開始するに至ったのだ。配送マッチングプラットフォーム「PickGo」に登録している5,000名以上の豊富なドライバー網や追跡システムを活用し、顧客企業の利便性追求を図る方針だ。

提供開始から間もないにもかかわらず、すでに多くの企業へ当該サービスの提供を実施しており、大手工作機械メーカー、印刷事業者、百貨店など幅広い業種・業界の企業が利用しているという。

『PickGo』新サービス概要

『PickGo』新サービス概要サービス概念図

◆1. 開始日:2018年7月1日~
◆2. 内容 :企業郵便物の集荷、郵便局への納入など
◆3. 対象エリア:全国
◆4. 強み:
・1社あたり1台の専用便でセキュリティを担保
・ドライバーの現在位置をリアルタイムで確認可能
・集荷の時間指定が可能

なお当該サービスの申し込みは、同社の荷主専用ページの問い合わせフォームからとなる。

ドライバー業務にさらなる価値を

前述したように、「PickGo」は、CBcloud社が提供する「貨物を運んで欲しい荷主と、貨物を運びたい配送ドライバーを直接つなげるマッチングサービス」だ。すでに、登録ドライバー数は5,000名を超え、法人および個人向けにサービスを展開しており、緊急便や宅配、ルート配送など様々な用途での利用が広がっている。

そのPickGoに、企業の郵便物の集荷、および郵便局への配送、納入作業等を請け負う新サービスが追加された形だ。CBcloud社によれば、当該サービスは、こうした各企業が抱える課題を解決するだけではなく、ドライバーの業務に「運ぶこと以上の価値を持たせる取り組みという側面もある」とも述べている。その意味で、同社はこれまでも、通常配送に加えて、ドライバーが食品の販売、買物代行などの付帯作業を実施する業務を積極的に提供してきたが、サービスと業務の価値深化に向けた新たな施策とも言えるようだ。

EC市場の拡大に合わせて配送と物流全体のひっ迫した状況は、慢性化しつつある。その中で物流と金融の巨大プラットフォームとして日本の近代化と共に社会を支えてきた日本郵便は、企業向けの集荷停止という思い切った施策に出ている。そこで生まれた新たな「集荷難民」を救う今回のCBcloud社の提供するPickGoの新サービス。まさに物流・配送の分野での救世主となるのかも知れない。集荷に悩む企業にとっては、有力な選択肢となるのではないだろうか。

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