EC業界News1週間まとめ〜キャッシュレスにヤフーが本気/カスタマーサポートにLINEが貢献

石郷“145”マナブ

こんにちは。
編集長の石郷です。

今週、読まれた記事はこちら。
■LINE@の効果的な活用は1:1トークにあり【LINE×スタークス対談】
https://ecnomikata.com/original_news/19388/
■『PickGo』が「日本郵便の企業向け集荷の停止」に対応した新サービスを提供開始
https://ecnomikata.com/ecnews/19497/
■記録的猛暑!そのとき人は何を買うか?(Yahoo!ショッピング調べ)
https://ecnomikata.com/ecnews/19479/
■2022年までに国内3位の規模へ 本気を出したeBayは日本を攻略するか
https://ecnomikata.com/ecnews/19462/
■「BASE」がメッセージ機能をプラス。お客様との距離をもっと近く。
https://ecnomikata.com/ecnews/19491/
■LOHACOがラベルレス天然水『LOHACO Water(410ml)』の販売開始
https://ecnomikata.com/ecnews/19491/

LINEを取り巻く環境が整ってきた事は企業にチャンス

 ここ最近のニュースを見ているといかに、世の中がスマホへとシフトしているせいか、テクノロジーにより当たり前の常識や文化が変わってきていることかがよくわかります。例えていうなら、まずは、今週よく読まれていたLINE @とCS Cloudのニュースもそうです。一年前、ECのミカタ通信(春号)でお伝えした通り、LINEはそれをシンボリックに示しているように思います。

 スマホによってオンオフがなくなってきたと言いますか、お客様と企業との関係性がよりライトにインタラクティブになって、メールなどのかしこまったものではなく感覚的にLINEを企業との間でもやるようになってきているわけです。

 ちょうどここ最近になってLINEを取り巻く環境が整ってきたわけです。LINEはあくまで手段であって、それを取り入れても自分達の成果を作っていく上で活用すればいいのか、という場面において、CS Cloudのようなツールを取り入れれば、LINEの根幹部分であるOne to Oneコミュニケーションを自動化できるわけですね。

ヤフーの決済に対しての本気

 スマホだからという意味で次に考えられるのは、キャッシュレスの動きですね。今週Yahooやソフトバンクが発表したバーコードやQRコードで決済ができる「PayPay」が秋から提供されるニュースもそうです。

 日常手にしているスマホをかざしてQRコードを読み込むか、読み込んでもらえるだけで、決済が完了するというのはLINEがメールやコールセンターというものを置き換えてきたように、現金で支払うという行為をそれに置き換えようとしています。

 大事なのはこれを提供しているのがヤフーであって、ヤフーアカウントを使って行われ、これらはYahoo!ウォレットの中でやり取りされるわけですから、新しい時代においては、ポイントによる経済圏といった囲い込みから、財布自体を抑えてしまってそこで経済圏が生まれることになり、これが最終的にECにも繋がってくると思います。

 しかもヤフーはこれを利用するお店側の方にも配慮していて、このサービスを提供する店側は本来、手数料がかかるところをゼロ円にしているわけです。店側はコストをかけることなく、これを導入できるので、導入できるところが増加すれば、結果、利用する人が増えるという話で、いかにここにヤフーが注力しているかが読み取れます。小澤隆生さんが、今週、 PayPayに関する決起会をひらいたとかで、意気軒昂。もちろん掛け声は、「ペイペイオー!」だったとか。

各社テクノロジーとロイヤルカスタマーの育成を紐付け

 余談はさておき、おそらくショッピングモールが自分達のロイヤルカスタマーをここで作り上げていくことこそが自分達の生きる道と捉えるのではないかと僕は昨年末、キャッシュレスの重要性を説いてからずっと変わらず思っています。

 ここで、KDDIコマースフォワードがどう動くのか、実際のところ、彼らにしてもキャリアを持っていますから、そのアカウントとキャッシュレスを紐付けすれば、携帯料金とともに生産できるから、いずれやってくるでしょう。現に、予測の範囲内ではありますが、Wowma!って何気に、auかんたん決済が大きな存在であり、利便性を向上させ、これがこのショッピングモールの強みであり、囲い込みにつながる要因になっているような気がしますので、やらない手はないと思います。

 そうそう。今、KDDIといえば、決済とは全く異なりますが、KDDIがSuperShipとともに、VRのサービスの発表を行っていて、家に居ながらにして、スタジアムの臨場感が出せるというものを発表していました。パシフィック・リーグ の2018年シーズンにおける一部試合を「パーソル パ・リーグ TV VR」として3次元でリアルライブをするそうです。

 歩いている隙間時間がもしかしたらショッピングの時間になったり、家にいる時間がもっと豪華になったり、何気無く生活しているその空間が変わっていく中で、おそらくお客様とのアプローチの仕方は変わってくるのではないでしょうか。

スマホで日常が変わり、新テクノロジーでまた変わる

 まして、スマホがもたらす次なる革命は5Gだと思っていて、通信速度の向上です。これにより、場所という概念を超えて、もっとインタラクティブになって行くでしょう。

 提供開始自体は、2020年ではありますが、結局のところ、5Gに対応した端末の普及が進まないとこれが浸透しないため、未知数ではあり、4Gと違って広いエリアのでのカバーはできないとされていますが、一部のエリアでは5Gの電波を流すことができるので、スタジアムとかで電波を流すとかができるわけです。

 さっきは家の環境がVRによって変わるとありましたが、逆にスタジアムでの観戦ということも変わってくるのではないかと思います。ECから逸れちゃいましたが、いずれにせよ、テクノロジーの変化で、ECといえばPCでモニターに向き合ってものを買うというのも時代遅れといわれる時が来るかもしれないので、その時に備えておく心の準備は必要なのではないかと思います。

それでは今日はこの辺で。
笑顔溢れる一週間でありますように。
あと、8月24日、東海イービジネス研究会さんと名古屋でライブコマースに関するセミナーを開催し、 Candeeさんやrinaさん、夢展望さんとともにパネルディスカッションをし、ライブコマースの未来を語ります。
名古屋にいる方は是非。
では来週お会いしましょう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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