若い世代の電子マネー利用動向に関する最新調査【アプリリサーチのTesTee(テスティー)調べ】

ECのミカタ編集部

アプリリサーチサービスを展開する株式会社テスティー(本社:東京都港区、代表取締役:横江 優希、以下「テスティー」)は、10代、20代の若年層男女1,194名(10代566名、20代628名)を対象に電子マネーに関する調査を実施し、その内容を公表した。以下その内容を見て行く。

<調査概要>
・調査期間 :2018年7月15日
・対象年齢:10代~20代男女
・調査対象:同社モニター会員(Android/iPhoneユーザー)
・サンプル数 :1,194名

若い世代の電子マネー保有率は?

若い世代の電子マネー保有率は?

まず電子マネーの保有率についてだ。調査の結果、10代の44.2%、20代の60.7%が電子マネーを「持っている」と回答し、若年層全体で52.8%となった。続いて電子マネー保有者を対象に「保有している電子マネーの種類」を尋ねたところ、10代、20代ともに第1位は「交通系」、第2位は「nanaco」、第3位は「WAON」となった。20代は、商品購入などでポイントが貯まる交通系以外の電子マネーの保有率が高い傾向となったようだ。

どこで電子マネーを使う?

どこで電子マネーを使う?

次に、電子マネー決済を利用する場所についてだ。10代、20代ともに少額決済が可能で、日頃から頻繁に利用するコンビニや交通機関で電子マネーを主に使用していることが判明した。また、20代は10代と比較した際に、コンビニやスーパー以外の飲食店や日用品購入においても電子マネーを利用している割合が高い傾向にあることがわかった。

若年層は電子マネーの普及に肯定的?

若年層は電子マネーの普及に肯定的?

電子マネー決済の普及を望んでいるか尋ねたところ、10代、20代ともに約6割が「(普及して欲しいと)思う」と回答した。現金を頻繁に決済利用すると回答した人が多数派だったものの、電子マネー決済の普及を望む若年層が多いことがわかった。

ECでの電子マネー利用はまだわずか

調査にあるように、若年層の電子マネー保有率は52.8%、利用率第1位は「交通系」で、決済場所は「コンビニ」や「交通機関」に集中し、同世代の約6割が電子マネー決済の普及を望んでいることが浮き彫りとなった。

交通系電子マネーを中心に普及が進み、公共交通機関以外ではコンビニでの利用が際立って伸びていることが分かる。比較的少額の決済で、かつ電子マネーに対応している場所では、若年層の間でも浸透してきているようだ。

一方で、ECでの電子マネー利用は10代で5.9%、20代で9.3%とまだまだ低く、今後どのように同市場での電子マネーの利用が広がるかが気になるところだ。いずれにしろ、まずは電子マネー決済にECプラットフォームやネトショップが対応することと、利用者側の視点で電子マネーを使う理由がいかに提示できるかが普及のカギとなってくるかもしれない。

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