駅からイノベーション。AIによる無人レジの実証実験【JR東日本】

ECのミカタ編集部

東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区/代表:深澤祐二、以下JR東日本)とJR東日本スタートアップ株式会社(代表:柴田裕)はサインポスト株式会社(本社:東京都中央区/代表:蒲原寧)が開発したAI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を使った実証実験をおこなう。

≪実証実験概要≫
期間:2018年10月17日(水)から2カ月程度
営業時間:10:00~20:00 ※平日のみ。土日祝は休み。
実施場所:赤羽駅5、6番線ホーム上特設店舗(東京都北区赤羽1丁目1-1)
販売商品:約140種類(飲料、ベーカリー、菓子類)※紀ノ国屋の商品
※店舗状況により、内容等が予告なく変更となる場合もある。

実験の目的

この実証実験は、決済の短時間化による利便性向上を目的とし、無人決済店舗の実用化を目指す。

そのため、ベンチャー企業と協業し新たなビジネス・サービスを実現する 「JR東日本スタートアッププログラム」のアクセラレーションコースにおいて、2017年度最優秀賞を受賞したサインポスト株式会社の提供するAI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を採用。

同システムを使った実験は、2017年11月に大宮駅でも実施し、約2,000名の顧客がサービスを体験した。今回はその結果を踏まえ、商品認識率と決済認識率を向上させるほか、新たに複数人を同時に追跡して決済を可能にすることで、今後の実用化を目指している。

実証実験の手順

実証実験の手順

顧客の買い物手順
1)店舗入口で交通系電子マネーをかざして入店
2)売場の商品棚から商品を手に取り、決済ゾーンへ
3)壁掛けディスプレイで購入する商品名と合計金額を確認
4)交通系電子マネーで決済
5)決済が完了すると出口ゲートが開く

AI無人決済システムの動き
1)天井に設置されたカメラが顧客を認識
2)商品棚にそれぞれ設置されたカメラ等のセンサーで、顧客が手に取った商品を認識
3)自動的に購入商品の合計額を算出し、壁掛けディスプレイに表示

夢をカタチに

夢をカタチに

JR東日本グループは、2017年に設立30年を迎えた。これを機に、今後10年を見据えた成長ビジョンを策定。生活サービス事業成長ビジョン(NEXT10)と題し、駅を中心とした「くらしづくり(まちづくり)」の実現に挑戦。長期成長に向けて、「のびる」「ひらく」「つなぐ」「みがく」の4本の柱を定めている。
 
今回の実証実験は、そのうちの「のびる」に該当する、オープンイノベーションの取り組みの一環。無人レジ化は多くの店舗で実用可能となりつつあるが、AIを用いることでより綿密な無人レジ化を促進し、EC決済を加速させることに期待だ。

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