Amazon、楽天、ヤフーの会員プランを比較!ターゲットの違いを解説!

ECを普段から利用する人にとって非常に馴染みのある、有料会員。日本国内で最も有名なECモール有料会員といえば、Amazonプライム会員だろう。

しかし、楽天、ヤフーにも有料会員は存在し、それぞれ特徴がある。

この記事では3社の有料会員を比較する。必ずしもAmazonプライム会員のみが最も優れたサービスではなく、それぞれのサービスに的確な特徴と、狙っているターゲットがあることを意識してほしい。

実は母親がターゲット?Amazonプライム会員の概要まとめ

実は母親がターゲット?Amazonプライム会員の概要まとめ

最初に紹介するのはAmazonプライム会員

Amazonプライム会員の特徴は一言で表すとしたら、”生活密着”だ。普段の生活をより便利に楽しくするためのサービスが多いと感じる。

代表的なコンテンツがPrime Videoだろう。映画や、TV番組はもちろん、Amazonオリジナル作品も視聴することが可能だ。

EC関連でも、会員限定のAmazonプライムデーや、アマゾンで購入した商品が一部エリアならば最短1時間以内に商品が届くPrime Nowなど配達面でのサービスも非常に充実している。

その他の特徴としては、Amazonパントリー、Amazonファミリー、Amazon Dash Button(アマゾンダッシュボタン)といった家族向けサービスが多い。

Amazonプライム会員3つの特徴
① サービスの種類が豊富
② 配送サービスが強い
③ 家族向けのサービスが充実している


Amazonプレミアムの詳細はこちら

コアユーザーを獲得していく。楽天プレミアム会員の概要まとめ

コアユーザーを獲得していく。楽天プレミアム会員の概要まとめ

楽天プレミアム会員の特徴はポイント還元率の高さだ。楽天市場で買い物の時はもちろん、楽天トラベルや、楽天TV、楽天カードを利用した際のポイント還元率が倍になる。また会員限定のクーポンの利用などが配布される。その他にも送料をポイント還元し、実質無料になるようなサービスも利用できるようになる。

しかし、Amazonとは違い配送が速くなるサービスは現状存在せず、サービスの種類が少し物足りないと感じてしまうかもしれない。

楽天クレジットカードを利用しているユーザーのように、コアな楽天ファンでないとメリットを享受するのが難しいかもしれないサービスとも言えるだろう。

楽天プレミアム会員3つの特徴

①ポイント還元率がUP!
②送料実質無料
③即日宅配などのサービスは現状存在せず、、、。


楽天プレミアム会員の詳細はこちら

無料で使える人も多い!Yahoo!プレミアム会員概要まとめ

無料で使える人も多い!Yahoo!プレミアム会員概要まとめ

Yahoo!プレミアム会員の特徴はモバイル契約がSoftBankの人であれば、月額費用などは特に発生しない点であろう。

他にも様々な補償サービスを利用することが可能になるため、ネットショップに慣れていない人におすすめができるサービスと言える。

扱うポイントは国内最大の提携店舗を有するTポイントだ。楽天と形態は似ているが様々な店舗での利用が可能なのが強みだろう。例としてはLOHACOやGyao!といったサービスだ。買い物や動画レンタルの際に付与されるTポイントが5倍以上になる。

ヤフーだけではなく、様々な企業が協力し合っているため、複合的なサービスを利用できることが特徴だ。

Yahoo!プレミアム会員3つの特徴
① ソフトバンクユーザーであれば月額費無料!
② 補償サービスが充実しているため、ネット初心者でも安心
③ 様々な店舗で利用できるTポイントが利用可能に


Yahoo!プレミアム会員の詳細はこちら

三者三様の会員施策だった...!

3つの会員サービスを比較すると、サービス内容は似てはいるが、ターゲットとする層がそれぞれが別物であることがよくわかると思う。

例えばYahoo!プレミアム会員はSoftBankとキャリア契約を結んでいれば月額費が発生しないという点で、2つのサービスとは大きな違いがある。また様々な補償サービスによって安心な購買体験を提供できることが強みと言えるだろう。

楽天プレミアム会員に関しても、楽天経済圏で暮らしているコアな層をターゲットとしている。楽天カードを利用していたり、光熱費を楽天のサービスを利用している人にはポイント面での還元率が非常に高くなってくると思われる。

このような観点で、3つのサービスを比較するとAmazonプライム会員はかなり広い層へのアプローチが行えるサービスなのは間違いない。例えばファミリー特典があり、一部のサービスに関してはアカウントを共有して利用することができるため、家族内に会員がいれば一部サービスは常にお試し状態での利用が可能となる。そこに利便性を感じた人が自ら会員になるということも珍しいことではないのだ。

また、赤ちゃん向けのサービスや、飲料、洗剤などの生活用品をボタン一つで購入することができるサービスなど家族、というよりは母親向けのサービスが充実している。実際に家族で”モノ”を買う際には家計を握っている母親が決定権を持つことが多いのではないか。

3社のサービスを比較して分かることは、それぞれどのようなユーザーを求めているか、ということなのではないか。

楽天は自社の経済圏で暮らしている生活をしている人に対して、さらなるプラスアルファの体験を。ヤフーはソフトバンクとの連携を他社ユーザーと差別化までして強固なものに確立し、安定的に自社サービスを利用してもらいたい。AmazonはプライムビデオをきっかけにEC、家族向けのサービスを展開していきたいのではないだろうか。

各々、似たサービスのため混同されたり、どちらがお得なのかといった基準で見られてしまうかもしれないが、根本的に”有料会員サービス”のみでは比較しきれない、ということを理解したほうがいいのかもしれない。

会員サービスの魅力、ポイント還元率、ECモールの商品数など、Amazon、楽天、ヤフーそれぞれに異なった強みがある。自身のライフスタイルを再度確認し、どのサービスが自身にマッチするか、改めて考えてみても面白いかもしれない。

 ECノウハウ