株式会社エフ・コード（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：工藤 勉、以下「エフ・コード」）は、株式会社吉野家（本社：東京都中央区、代表取締役社長：河村 泰貴、以下「吉野家」）の運営する「吉野家公式通販ショップ」へ2018年10月より次世代型Web接客ツール「CODE Marketing Cloud」を、2018年12月よりエントリーフォーム最適化ツール「f-tra EFO」を導入したことを公表した。様々な課題を解決する施策を行ったことで、導入後約3か月でCVR（購入率）が約28%程度向上した。

豊富な導入実績を持つエフ・コード社のツール

「CODE Marketing Cloud」とは、500社以上でCVRを平均134％に改善した実績と知見に基づく次世代型Web接客ツールだ。エフ・コードは、2016年よりWeb接客ツール「f-tra（エフトラ） CTA」等SaaSの提供を行い、これまでのべ500社以上のWebサイトのCVR改善に寄与してきた。この実績と成果で証明されたCVR改善ノウハウに基づき、機能拡張を前提としたツール設計を行っている。

「CODE Marketing Cloud」の導入により、Webサイト来訪者の訪問回数・訪問ページ等の行動履歴や連携した外部データソースの情報をもとにユーザー個々への接客を最適化することが可能になり、CVR向上やROI向上などが見込めるとしている。また、エフ・コードは「CODE Marketing Cloud」を伴走型ツールと位置づけ、ツールの運用支援コンサルティングを行うことでマーケターの工数削減・効果的なサポートにおいても価値を提供している。

また2013年にエフ・コードが提供開始したエントリーフォーム最適化ツール「f-tra（エフトラ） EFO」は、ガイドナビゲーションやリアルタイム・アラート、離脱ブロックなどの各機能により、「迷うことのない快適なエントリーフォーム入力」を可能にし、離脱率を改善するツールだ。アップデートを繰り返しながら広く多くの企業に採用され、2019年現在は2900件以上ものエントリーフォームに導入されている。

吉野家ECサイトの課題に対応

Web接客ツール「CODE Marketing Cloud」を利用し、クーポンバナーを表示

Web接客ツール「CODE Marketing Cloud」を利用し、初回購入定期便バナーを表示した図（未購入者をターゲットにバナーを表示）

吉野家が運営する「吉野家公式通販ショップ」では、「冷凍牛丼の具」をはじめとする人気商品を販売しており、店舗でおなじみの吉野家の味が自宅でも楽しめる。「冷凍牛丼の具」を販売するだけではなく、時短料理のアレンジレシピの発信やInstagramと連動したコミュニケーション、また書籍『おうち吉野家かんたんレシピ』を発売するなど、従来店舗に訪れていた利用者とは異なるターゲットへのアプローチに注力している。

そのような中、「吉野家公式通販ショップ」を分析したところ、様々な課題が見つかったそうだ。その課題のひとつ、CVR改善の手法として次世代型Web接客ツール「CODE Marketing Cloud」および購入時の適切なナビゲーションのために「f-tra EFO」が有効であると判断して導入を決定したのだ。

エフ・コード社によれば、吉野家ECサイトに数多くあるWeb接客ツールから「CODE Marketing Cloud」が選定された要因として、運用支援やシナリオ設定まで任せることができる伴走型ツールであり、より精緻に仮説を立て、実行・検証を進められることが挙げられるとしている。

会員登録フォームの完了率も約10%改善

瞬間的な売上を獲得するための「イベント告知やクーポン訴求」だけではなく、未購入者をターゲットにした「初回購入者限定セット訴求」や「初回購入のための会員登録ガイドナビ」、カート投入から注文完了率を改善する「カート落ち防止策」など複数の施策を積み重ねた。

その結果「CODE Marketing Cloud」の導入前後を比較するとCVR（購入完了率）が約28%改善し、EFO稼働による会員登録フォームの完了率は、導入後1週間で約10%改善したという。

顧客との重要なコンタクトポイントである自社サイトやサービスサイト。そこでの売り上げ向上やロイヤリティ醸成を支援するWeb接客ツールは有用性が高まっており、また多くのツールが各社から提供されているところだ。

その中でもエフ・コード社のツールは、吉野家というビッグネームの実際の環境のもとで大きな成果を出したことになる。あらたな実績として加わった今回の事例を通し、価値を高めた「CODE Marketing Cloud」と「f-tra EFO」、そして同社のさらなる展開にも期待したい。