東京貨物ターミナル駅構内で輸出小口貨物輸送が開始 安心な海外配送を【JR貨物】

JR貨物は、グループ会社である日本フレートライナー株式会社が東京貨物ターミナル駅構内で運営する東京 ICD(インランドコンテナデポ)を活用し、関光汽船株式会社とともに、東京と中国・韓国を下関経由で結ぶ小口貨物の輸送を開始した。

今回の取り組みにより、国内鉄道コンテナ輸送と国際RORO船・フェリーを組み合わせることにより、中国・韓国向けの輸出貨物を3~4日で輸送可能になる。国内輸送においては定時性の高い鉄道を利用することにより、リードタイムの向上とトラック輸送の手配が不要となり、安心・確実に輸送することが可能となる。

1.概要
(1)輸送区間 東京→中国(太倉、青島、大連)、韓国(釜山)間
(2)鉄道区間 東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)→ 下関駅(山口県下関市)
(3)輸送回数 青島行き・釜山行き 週3回(東京発火・木・金曜日)
太倉行き 週2回(東京発火・金曜日)
大連行き 週1回(東京発木曜日)

2.輸送開始日
2019年5月中旬より

3.効果
(1)国内輸送をトラックから鉄道に切り替えることにより、リードタイムの短縮を実現するとともにトラック手配を不要とし、安心・確実に輸送が可能に。

(2)輸出貨物を東京 ICD で JR12ft コンテナに積み替えることにより、小口貨物を東京から下関まで鉄道輸送を行う。

※ 太倉・釜山行きについては JR12ft コンテナによる一貫輸送も実施する。

スムーズな海外配送に期待

日本最大の貨物駅である、東京貨物ターミナル駅構内を活用する今回の取り組み。韓国・中国は日本EC市場とも関係性が深く、需要もその分大きい。海外に顧客を持つEC事業者にとってシームレスな配送は喉から手が出るほど求めているのでは無いだろうか。

また5月31日(金)にはNHK-ドキュメント72時間で東京貨物ターミナル駅が特集される。

ECが盛り上がりを見せると、流通する荷物も増える。東京貨物ターミナルにも当然のことながら、日々大量の貨物が届いている。EC業界を支えている物流現場に密着した番組は、業界に関わっているなら見逃せない。