アパレルの海外から国内への小ロット生産オーダーを橋渡し シタテル社とヤギ社が連携しクロスボーダーで受発注できるサービスをリリース

ECのミカタ編集部

衣服生産プラットフォームを提供するシタテル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:河野秀和、以下「シタテル」)は、繊維専門商社の株式会社ヤギ(本社:大阪市中央区、代表取締役:八木隆夫、以下「ヤギ」)とともに、海外アパレルブランド向けに、日本国内へ衣服生産をオンラインで受発注できるサービスをリリースした。

将来的には月20件の受注を想定

シタテルのシステムと「YAGI SOURCE ENGINE」の連携による、日本初の、国内生産者と海外アパレルをつなぐスムーズな受発注サービスが実現した。近年のアパレル業界では、中国やベトナムなどで安く大量生産を行うのが一般的だ。同サービスでは「MADE IN JAPAN」という高付加価値を求める海外ブランドが、日本の衣服生産技術や高品質な生地に50着程度の小ロットからアクセスできるという。

サービス第一弾では、海外で評価が高い岡山県のデニムと加工技術を提供する。先にアメリカで開催されたアパレル展示会のMAGICでベータローンチを行ったところ、日本のジーンズ加工技術の高さに足を止める人が多く、また、「小ロットで生産できオンラインで相談できるのは便利」と評価されたそうだ。今後、テストマーケティングとして200社のユーザー登録を目指し、将来的には月20件の受注を想定する。

海外から日本国内への小ロット注文を橋渡し

これまで国内縫製産業は高い技術力と品質を持ちながらも言語や商習慣の違いにより海外展開が進んでいなかった。また海外アパレルブランドが、日本生産拠点を探す場合も、探す時間がかかる、代理店経由でコストがかさむなどの障壁があった。

ヤギは米国Los Angelesにある縫製工場SOCAL GARMENT に2013年に出資し海外進出を果たしている。米国における、日本の衣服生産技術や高品質な生地への高いニーズを受け、日本の衣服生産の活性化を実現すべく、オンラインによる受発注システムの検討を進めてきた。

今回の連携では、オンラインで生産者とブランドをつなぐビジネススキームとシステムを提供しているシタテルが国内生産と管理を担当。そしてヤギがアメリカの拠点におけるマーケティング・オンライン上でOEMの相談・顧客対応・カスタマイズ発注できるシステムを運用することで、海外ブランドがオンラインで国内生産者に小ロットからのOEMの発注が可能となった。

日本の高い縫製技術を世界に

同社では今回のサービスの目指すものとして次の点を挙げている。

[1]
アパレル生産における障壁を取り除き、海外アパレルブランドが簡単に日本の生産者に発注できる体制づくり

[2]
日本の高い衣服生技術や高品質な生地の世界展開

[3]
高い技術力を誇りながらも疲弊する国内衣服生産業界へ商機の提供

このように高い品質と生産技術をもちながらアジア圏など新興国の製品に押されている日本の縫製産業にオンラインによって新たな活力を吹き込む意欲的な取り組みとなっている。

こうしたスキームはEC市場の中でもメーカー直販ECや DtoC(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)として注目される、生産事業者と消費者をよりダイレクトにつなげる流れとも近接するものとも見ることが可能だ。これもまたECの持つ潜在力を示すものと言え、同様の取り組みが市場でさらに広がるかにも注目だ。


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