化粧品・健康食品原料を取り扱う佳秀工業株式会社は、30～60代の女性が求める健康食品についての調査を実施した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査期間]
2019年9月6日（金）～ 2019年9月7日（土）

[調査方法]
インターネット調査

[調査人数]
1,091人

[調査対象]
30代～60代の女性

[モニター提供元]
ゼネラルリサーチ

商品を選ぶ際の決め手は？

「選ぶ際にもっとも決め手となるものについて教えてください」と質問したところ、30代〜50代では「口コミ」という意見が最も多く、次いで「値段」となった。一方で60代では「栄養機能食品または特定保健用食品かどうか」が最も多くなっている。

ECでの購入は〇〇％

次にどのような形態の健康食品を使用し、どこから購入しているのかについて聞いている。「どのような形態のものを使用していますか（使用していましたか）？（複数回答可）」と質問したところ、「錠剤」（63.2%）が最も多く、次いで「カプセル」（39.1%）、「飲料」（29.6%）、「顆粒」（16.5%）、「ゼリー状」（14.2%）と続いた。

購入に関して、「健康食品をどこから購入しますか？」と質問したところ、「ドラックストアなどの店舗」（50.8%）が最も多く、次いで「WEB」（42.8%）、「新聞」（1.8%）となった。

期待する効果は？

「期待する効果を教えてください」と質問したところ、30代〜50代では「お肌の調子を整える」という意見が最も多く、次いで「疲れやすい体質改善」と続いた。60代では「疲れやすい体質改善」が最も多く、次いで「お肌の調子を整える」となった。

その他(具体的に）には、健康維持、栄養補給、更年期、女性特有の諸症状の改善などの意見があったようだ。

種類が豊富な健康食品はECと相性が良い？

何かと忙しい現代では、バランスの良い食事を摂ることはなかなか難しいため、自分が摂れていない栄養素や美容成分を健康食品で補うという人も多いだろう。

食品表示については、食品衛生法やJAS法、健康増進法、薬事法などで厳しく規制されている。一方で健康食品は現在法律的には決められた定義が無く、健康や美容に何らかの良い効果が期待できる食品が該当するため、健康食品としての幅はかなり広いと言える。

EC市場としても種類の豊富な健康食品は、ロングテール戦略の文脈からも取り扱い対象として有望と言えるだろう。今回の調査では、健康食品に対する消費者の動向が独自の視点で調査されており、ビジネスを展開する上でも大いに参考にできるのではないだろうか。