コメ兵が「新型コロナショック・消費増税」にあえぐアパレル事業者に救いの一手 法人企業向けサービス『法人買取』を拡充へ

ECのミカタ編集部

株式会社コメ兵(以下「KOMEHYO」)は、アパレル業界を念頭に置いて法人企業向け買取サービス「法人買取」のサービスを拡充することを決定した。

入金所要時間を「最短翌営業日」に短縮

リユースチェーンを展開するKOMEHYOは、消費増税・暖冬・新型コロナウイルス感染拡大の影響で、アパレル企業が滞留在庫を抱える現状を受け、法人企業向け買取サービス「法人買取」のサービスを拡充することを決定した。

同サービスでは、従来より現金での支払いを基本としているが、今回はアパレル企業の事業継続を目的とし、よりスピード感を持った支払い体制を構築し、買取成立後の入金にかかる所要時間を「最短翌営業日」に短縮するとしている。

取組み概要

取組み概要

同社では前述のようにアパレル企業のキャッシュ化を早め、事業継続の一助となることを目的とし、買取後の入金スピードを短縮化したとしている。また、法人向けの適正価格で買取した衣料品は、新たな生活者の元に届くよう、KOMEHYOの店舗・通販サイトなど、さまざまなチャネルにて販売する方針だ。

[対象期間]
2020年3月19日(木)~27日(金)
※感染拡大の終息、景況感の状況により延期の可能性あり。

[買取対象商材]
衣料品

[見積目安]
買取申込より、約1週間程度で見積完了

[入金目安]
買取成立より、最短で翌営業日

持続可能なビジネスに貢献

同社では取組みの背景として次のように述べている。

「アパレル関連業界では、昨年10月からの『消費増税』や『暖冬』により消費が冷え込む中、さらに新型コロナウイルスの感染拡大による外出の自粛や買い控えムードが集客や売上に影響しております。これに伴い、アパレル企業様によっては、売り逃しによる滞留在庫を抱え、苦境に立たされています。2019年に4年ぶりに増加傾向となったアパレル関連企業様の倒産件数が今後さらに増加することも考えられます。

コメ兵は、アパレルを取り扱うリユース事業者として、ミッションである『良質をつなぐ』に基づいて何ができるかを考えた結果、アパレルの事業・消費をつなげていくために、自社の『買取』という機能を通してアパレル企業様を支援するためのサービス拡充を決定いたしました。査定無料、現金でお支払いは継続し、これまでは買取成立後3~5営業日後のお支払いを『最短翌営業日』として対応いたします。また、アパレル企業様のブランド維持・向上に寄与するため買取商品の販売方法に関しましても両社で相談の上対応いたします。KOMHEYOはアパレル業界を担う一企業として、業界全体の活性化・持続可能なビジネスに貢献してまいります」

新型コロナの世界的な感染拡大などの影響で日本経済は大きな試練に見舞われているが、そうした中で苦境に立つアパレル事業者も多い。ECとオフラインをまたぎ、リユース市場においてたしかな存在感を示す同社が、その状況を踏まえてリーティング企業としての責務を果たすべく、打ち出した今回の施策にエールを送りたい。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事