ソーシャルメディアマーケティング市場は2025年には1兆1,171億円(2020年比約2倍)規模に

ECのミカタ編集部

株式会社サイバー・バズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高村彰典、東証マザーズ上場:証券コード7069)は、株式会社デジタルインファクト(本社:東京都文京区、代表取締役社長:野下智之)と共同で、国内ソーシャルメディアマーケティングの市場動向調査を行った。ここではその調査結果の概要についてポイントを絞って見て行く(出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ)。

調査概要

調査概要

[調査主体]
株式会社サイバー・バズ

[調査時期]
2020年4月から2020年9月

[調査方法]
広告会社、ソーシャルメディアマーケティング会社、インフルエンサーマーケティング会社、その他、各種ソリューション事業者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、関連企業・機関データ、公開情報の収集

[調査対象]
ソーシャルメディアマーケティング市場

[調査機関]
株式会社デジタルインファクト

SNSマーケ市場は2025年には1兆1,171円規模に

調査によれば、2020年の国内ソーシャルメディアマーケティング市場規模は 5,519億円で、前年比107%となる見通しとのことだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、一部企業によるマーケティング投資が落ち込んだ一方で、オンラインを主たる販売チャネルとする企業のソーシャルメディアにおけるキャンペーン等、新規顧客育成・顧客獲得への投資は引き続き堅調に推移している。

また、中長期的な視点でソーシャルメディアを主な販売チャネルの一つとする企業などによる、戦略立案やアカウント運用への投資も進んでいるようだ。ソーシャルメディアは企業と消費者とのコミュニケーションや販売のチャネルとして今後も中長期でその役割はますます高まることが期待される。これを背景に企業におけるマーケティング投資はさらに進むことにで、2025年のソーシャルメディアマーケティング市場規模は、2020年対比で約2倍、1兆1,171億円に達すると予測されるとしている。

カテゴリ別の内訳は、「ソーシャルメディア広告」が 4,932億円で全体の89.4%、これに「インフルエンサーマーケティング」が317億円で全体の5.7%。また、企業の「SNSアカウント運用支援」が145億円で全体の2.6%、「分析ツール」が75億円で1.4%、そして「キャンペーンプランニング・コンサルティング」が50億円で0.9%と推測している。

インフルエンサーマーケ市場は2025年には723億円規模に

インフルエンサーマーケ市場は2025年には723億円規模に

インフルエンサーマーケティング向け需要は2020年に317億円、前年比105%と堅調に推移することが見込まれるそうだ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、一部業種の広告主が予算を削減する一方で、オンライン上でビジネスを手掛ける広告主は引き続き積極的な投資を実施している。

YouTubeでは、芸能人などの魅力的なクリエイターが活動を始めるなどにより、これまで若年層向けが中心であったコンテンツもより幅広い世代に向けた情報が増加、企業はインフルエンサーを活用し、より幅広いユーザー層とのコミュニケーションが可能となっている。

Instagramは、若年層や女性向けを中心に販売チャネルとしての重要性が更に高まっている。情報発信を行うインフルエンサーの裾野も広がり、規模の大小を問わず、幅広い企業による活用が進んでいる。Twitterは、インフルエンサーと、プラットフォーム自体が持つ機能との双方を活用した情報拡散への需要が引き続き増加することが見込まれる。そのほか、若年層を中心に支持を受けているTikTokやライブ配信サービスなどにおいては、インフルエンサーの情報発信に対する収益化支援環境の整備も進み、中長期で潜在的な成長性が見込まれる。

インフルエンサーの活動領域の広がりや、企業によるマーケティング活用は今後もさらに進展することにより、2025年には、インフルエンサーマーケティングの需要は2020年対比で約2.3倍の、723億円に達すると予測されるとしている。

SNSアカウント運用支援市場は2025年には436億円規模に

SNSアカウント運用支援市場は2025年には436億円規模に

企業におけるソーシャルメディアのマーケティング活用は、ソーシャルメディア上のユーザーの声を新製品の開発や、既存製品・サービスの改善に効果的に生かすことへの取り組みは、現在も継続して行われている。また、情報発信におけるリスクマネジメントを行うと同時に、アカウント運用にて画像や動画を活用し、積極的な情報発信を継続的に行い、ユーザーと双方向の接点を持ち続けファン化を促すことへの重要性がますます高まりつつある。

これらを背景に、企業のソーシャルメディアアカウント運用支援やキャンペーンプランニング・コンサルティング、分析ツールに対する需要は、継続して拡大を続けている。SNSアカウント運用支援/キャンペーンプランニング・コンサルティング/分析ツール向け需要は、2020年に307億円、前年比112%と好調に推移することが見込まれるそうだ。今後も、ソーシャルメディアにおけるマーケティング需要全体の拡大により、2025年には、2020年対比で約1.6 倍の436億円に達すると予測している。

SNS広告市場は2025年には1兆12億円規模に

SNS広告市場は2025年には1兆12億円規模に

ソーシャルメディア広告向け需要は、企業のマーケティング活動におけるソーシャルメディアの重要性の高まりを背景に、過去継続して拡大を続けている。2020年の広告向け需要は4,932億円、前年比107%と堅調に推移することが見込まれるそうだ。

広告市場におけるデジタル広告のシェアが高まると同時に、デジタル広告市場におけるソーシャルメディアのシェアもまた年々高まっており、今後もこの傾向が続くことが予想されとしている。これらを背景に2025年には2020年対比で約2倍の、1兆12億円に達すると予測されるとしている。

2025年には約2倍へ成長?

調査結果にあるように、2020年のソーシャルメディアマーケティング市場は5,519億円で前年比 107%の見通しとなり、2025年には2020年比約2倍の1兆1,171円規模になり、同様に、インフルエンサーマーケティング市場、SNSアカウント運用支援市場、ソーシャルメディア広告市場も大幅な成長が見込めるとしている。EC市場の急速な拡大に見るように、新型コロナウイルスの感染拡大によって、否応なしにデジタル化の流れが加速しているが、それは、ソーシャルメディアマーケティング市場の動向にもはっきりと表れているようだ。

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