スパコロ、女性の食品宅配利用率ランキングなど調査結果を公表

ECのミカタ編集部

ロイヤル顧客の反応可視化ツールを提供する株式会社スパコロ(本社:東京都港区、代表取締役社長:林 秀紀)は、全国20代~60代10,438名を対象に実施した「利用実態調査 食品宅配サービス編」の結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

調査方法:全国20~60歳を対象としたインターネットリサーチ
調査期間:2021年7月2日~4日
有効回答数:10,438名 ※人口構成に合わせたウェイトバック集計を実施

女性の食品宅配サービス利用率ランキング

女性の食品宅配サービス利用率ランキング

現在利用されている食品宅配サービスの利用率では、3位は「Oisix」、2位は「イオンネットスーパー」、1位は「コープ」という結果に。1位の「コープ」は約10人1人が利用していることがわかった。その他上位には、「楽天西友ネットスーパー」、「パルシステム」、「イトーヨーカドーネットスーパー」などが続いた。

食事の準備で最も困っていることは?

食事の準備で最も困っていることは?

『普段の食事の準備について困っていることは?』という質問に対し、女性全体でみると「毎日のメニューを考えるのが大変」が最も高く45.4%。以降、「メニューがマンネリ化している」(38.7%)、「料理スキルを上げたい」(32.8%)が続いた。女性の半数近くが普段からメニューを考えるのに困っていることがうかがえる結果となった。

セグメントごとで大きく差が開いた項目としては、「毎日のメニューを考えるのが大変」、「メニューがマンネリ化している」、「家族の食事の栄養バランスを考えるのが難しい」。これらの割合からは、専業主婦、有職既婚女性において高く、有職未婚女性において低いことがうかがえる。

食品宅配サービス、利用しはじめたきっかけは?

食品宅配サービス、利用しはじめたきっかけは?

これまでに食品宅配サービスを利用したことのある人に『食品宅配サービスを利用しはじめたきっかけ』について聞いたところ、女性おける全体トップは「知人や家族からの紹介」で23.2%。女性の約5人に1人が紹介から利用を開始していることがわかった。

以降、「利用開始キャンペーンを知って」17.8%、「インターネット検索で」16.3%が続く結果となった。セグメント別にみると、「妊娠・出産にあわせて」は、有職既婚女性で割合が高く、この層は妊娠・出産にあわせて買い物時間を効率化できる食品宅配サービスの利用を開始する傾向にあるようだ。

食品宅配サービス、利用してよかったこととは?

食品宅配サービス、利用してよかったこととは?

これまでに食品宅配サービスを利用したことのある女性に『食品宅配サービスを利用してよかったこと』について聞いたところ、「無駄な買い物が減った」が最も高く40.4%。次いで、「買い物に行く時間・手間が省ける」(36.4%)、「調理の手間が省ける」(28.6%)が続く結果となった。

上位の項目から、時間や手間の削減にメリットが感じられていることがわかる。セグメント別にみると、専業主婦において「買い物に行く時間・手間が省ける」、「安心安全な食材が手に入る」、有職既婚女性において「料理時間が短縮になる」がやや高い傾向がみられた。

今使っている食品宅配サービスと比較するサービスは?

今使っている食品宅配サービスと比較するサービスは?

『買い物をしようと思ったときに、今利用している食品宅配サービスに代わって選んだり、どちらを利用するか迷うサービス・お店はありますか?』いう質問に対して、「ある」と回答した人の合計は、女性の食品宅配サービス1年以内利用顧客のうち67.8%。

これに対し「ほとんどない」と回答した人の割合は32.2%。1年以内利用顧客の約3割が他サービスと迷わず食品宅配サービスを利用していることがわかった。

また、「ある」と答えた人が比較しているサービスでは、1位は「スーパー」で66.2%。2位は「食品宅配サービス」(17.4%)、3位は「ドラッグストア」で8.5%が続く結果となった。目的やシーンに合わせて利用サービスを使い分けられているようだ。

まだまだ残された伸びしろ

調査を受けて、同社では次のように述べている。

「今回は食品宅配サービスという切り口でその利用実態を調査してみました。利用率の項目では、上位にOisixなどめざましい成長を遂げるブランドも目立つ一方で、1位のコープにおいてもその利用率は1割程度であり、まだまだ伸びる余地のある産業であることがうかがえました。また、女性のセグメントごとに食事の準備でどのような困りごとを抱えているのか、どのようなメリットを感じて食品宅配サービスを利用しているかについても明らかとなりました。

外食の自粛モードはもうしばらく続くことが想定されます。食品宅配サービス業界が伸びるチャンスの時期である今、今回の調査のようにサービスの利用実態や消費者のニーズ等を理解することで、食品宅配サービス未経験者をトライアルの機会を作り、利用を習慣化させるアクションに繋げてみてはいかがでしょうか」

同社も述べているように、着実に食品宅配市場は拡大してきているが、まだまだ利用拡大の伸び代はあるようだ。新型コロナウイルスによる感染拡大という市場にとって追い風ともなる要因がある中で、商機も引き続き広がり続けていくと言えそうだ。

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