Facebookがインストリーム広告を日本で提供開始、動画コンテンツに広告の挿入が可能に

ECのミカタ編集部

Facebookを運営するMetaは、Facebook上の動画コンテンツの前後や途中に挿入できる広告であるインストリーム広告を日本で提供開始すると発表した。これにより利用資格を満たしたクリエイターは、自身がFacebookに投稿した動画に広告を挿入し、収入源とすることができる。

1分以上の動画コンテンツに15秒の広告を挿入可能

Facebookのインストリーム広告は、長さが1分以上の動画コンテンツの再生前後や再生途中に、15秒の広告を挿入できるというものだ。

クリエイターが作成した動画から収入を得ることができる手段のひとつで、これまで世界49カ国で展開され、26の言語に対応していた。今回、展開地域として日本を含む5ヵ国が追加され、新たに11言語がサポートされるようになる。

事業者は、知名度の高いパブリッシャーやクリエイターが作成した動画を視聴しているユーザーそれぞれに対し、最適な広告を配信することができる。

広告は、今後投稿する動画だけでなく、すでに公開済みの動画にも挿入可能だという(ただし11月16日までに公開された動画が対象)。

インストリーム広告のフォーマット

インストリーム広告には、以下3つのフォーマットがある。

①プリロール広告
動画の開始前に再生されるもので、ページのタイムラインやWatchのウォッチリストでコンテンツを能動的に探しているユーザーに配信される。クリエイターのコンテンツを検索する視聴者が多いほど、プリロール広告からの収益が増える。

②ミッドロール広告
動画の再生中に挿入される、自然な切れ目がある動画に最適なフォーマット。挿入ポイントは複数指定でき、ポイントが複数ある場合はその一部で広告が配信される。

③画像広告
コンテンツの下部に表示される静止画の広告で、動画の視聴を中断させることなく表示できる。

※ 15秒を超える場合は、最初の15秒分が表示された後にオプションとして[続きを見る]が表示され、ユーザーはこれをタップして動画の続きを見ることができる。

インストリーム広告の利用資格を得るための要件

クリエイターがインストリーム広告の利用資格を得るには、以下の要件を満たす必要がある。

・パートナー収益化ポリシーの要件を満たし、これを常に遵守している
・18歳以上である
・動画を公開するFacebookページのフォロワーが10,000人以上である
・条件を満たす再生時間が過去60日間で合計600,000分以上に達している
・自ページ上にアクティブな動画を5本以上保持している

動画コンテンツの再生前後や再生途中に流れるインストリーム広告は、YouTubeでも大きな成功を収めている。興味のある動画を見たいユーザーが自然と広告も視聴する点に特徴があり、影響力のあるクリエイターにとってはさらに収益を拡大するチャンスとなりそうだ。

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