【東美×TODOROKI】美術ECモール『TSUNAGU 東京美術商協同組合』を公開

ECのミカタ編集部

株式会社TODOROKI(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:井上雅也、以下「TODOROKI」)は、東京美術商協同組合(本社:東京都港区、理事長:川島公之、以下「東美」)公式ECモール「TSUNAGU東京美術商協同組合」を制作・公開した。

美術市場活性化で合致

TODOROKIは、日本トップクラスの組合員数を誇る美術商協同組合、東美初となる公式ECモール「TSUNAGU」を制作・公開した。公開当初の12月時点では約50の組合員が参加しており、今後も順次出店者と掲載作品を拡大していく予定だとしている。

アートマーケットのDXを通じてギャラリーや美術商やアーティスト、コレクターといった全てのステークホルダーをエンパワーメントし、アートがより効率的に循環するためのマーケット創造をミッションとするTODOROKI。

これまでにも現代アート作品を主に販売するECモールArt Scenesの開発・運営を手掛けており、Art Scenesの運営を通じて得たノウハウをTSUNAGUの運営にも活かしている。なおArt Scenes上には現在、国内外300を超えるギャラリーが14,000点以上のアート作品を出品中とのことだ。

こうした実績に着目した東京美術青年会(東美加入店の若手店員が中心となり、東美の催事や事業の企画・推進を行う部会)がTODOROKIに声をかけたという。両者はECモール立ち上げを含む今後の美術市場活性化に関しての意見も合致し、今回の業務提携が実現したのだ。

ECモールTSUNAGUの特色

ECモールTSUNAGUの特色

◆信頼できる美術商との安全な取引

出店者はいずれも東美の厳しい入会規程を満たした、長年の経験と業界内での信用を持つ美術商だ。出品作品も、選りすぐりの逸品が揃えられている。美術品の鑑定業務にも携わる東美公式のTSUNAGUだからこそ、作品の状態や真正性への不安がつきまといがちな美術品のオンライン取引において安心・安全な取引機会をユーザーへ提供する。

◆美術品をジャンル・店舗横断的に検索

各美術商はそれぞれ異なる年代・ジャンルの美術品に専門性を有しており、ユーザーは幅広いラインナップの中から希望に沿う美術品を検索することができる。一方の美術商も、各分野の名店との共同出店により、新規・潜在顧客へのアプローチが可能になる。

※取り扱い予定の美術品カテゴリ:茶道具、日本画、洋画、版画、浮世絵、武具・刀剣、金工、仏教美術、鑑賞陶磁器、西洋骨董、近代工芸、漆芸品、現代アート、古書画、その他諸美術

◆ユーザーと出店者双方への手厚いサポート

TSUNAGUサポートデスクは、海外も含めたユーザーへのカスタマーサクセスをはじめ、各美術商への運営サポートも行っている。専門的な知識が必要なIT分野を幅広く支援し、ユーザー、美術商双方にとってストレスのない取引を実現する。

ECが拓くアートの新たな可能性

ECが拓くアートの新たな可能性

各代表から次のようなコメントが出されている。

東京美術商協同組合 理事長・川島公之氏

「東京美術商協同組合初のECモールTSUNAGUは、青年会の理事たちを中心に立案され、慎重な検討を重ね、この度スタートを切ることになりました。組合に加入している美術商たちが参加することで、安心感のある、そして正しい美術品購入の『入口』を提供し、美術愛好家の皆様へ『繋げる』役割になれたら嬉しく思います」

東京美術青年会 理事長・夏目洋史氏

「青年会では、美術流通を盛り上げていくことを課題ととらえており、3年ほど前からECモール開設の構想を温めてきました。度重なる協議の結果、アート業界の今後に関する展望豊かなTODOROKI社にお声がけし、今回の提携に至りました。両者力を合わせTSUNAGUを育てていくことで、多くのお客様と美術品とをつなぐ機会を提供していく所存です」

株式会社TODOROKI 代表取締役社長・井上雅也氏

「今回、伝統ある東京美術商協同組合からパートナーとしてお声がけいただいたことは弊社にとって大きな一歩です。第一線で活躍される美術商皆様のお力を借りながら、コレクターと作品・美術商をTSUNAGUでシームレスに繋ぐことを通じ、マーケットの拡大と活性化に向けて益々尽力してまいります」

TODOROKIによれば、日本国内のアート市場においては現代アート分野が盛り上がりを見せる一方で、その他の分野の美術品人気はほぼ横ばい、ないし流通減の状態が続いているという。こうした状況を受け、美術商の間では流通が先細りしてしまうことへの危機感が共有されてきた。

既存顧客との対面販売を主に据えたこれまでの販売手法を脱し、販売チャネルを多様化し、新規・潜在顧客のニーズに応えていくことは喫緊の課題となっている。また昨今のコロナ禍を通じては、海外や地方在住のコレクターから美術商に対するオンラインでの問い合わせや購入希望の連絡が増加。オンライン販売への厚い需要が浮き彫りになったが、従業員数の限られた中小の美術商が個別にECサイトを設置・運営し、収益化にまでつなげることは難しい状況にあった。

そこで、アートECモールの運営実績を持つTODOROKIと日本最大級の美術商協同組合・東美がタッグを組み、東美の知名度とブランドを活かして店舗横断的な集客を実現するECモールTSUNAGUの立ち上げに乗り出したのだ。

TSUNAGUは、多くの美術品とユーザーとを「つなぐ」プラットフォームとして、ユーザーと美術商の双方に豊富な機会を提供するとしており、ECがつなぐアートの新たな可能性に期待がかかるところだ。

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