配送料金改定! アスクルは10月31日から、カウネットは12月1日から。物流業界の課題への対応の影響で

【物流2024年問題特集】

アスクル株志会社、株式会社カウネットが配送料金を改定。実質値上げとはなるが、物流2024年問題など、労働力不足や現場の負荷軽減を受けた改定の流れは、今後さまざまな業界に波及していくものと考えられる。モールを活用するEC事業者は逃さずチェックしていきたい。

アスクルは10月31日18時注文分から改定

アスクル株式会社は2023年10月31日18時以降の注文分より、アスクル在庫商品、お取り寄せ商品に関し、価格を改定した。同改定は9月15日に発表されていたもので、根底には物流業界における労働力不足ならびに現場のさまざまな負荷低減への対応の必要性があるとしている。

改定前後の料金は下記の表のとおりだ。

※出典:アスクル株式会社「配送料改定のお知らせ」

配送料無料注文金額が法人は1000円から2500円へ

株式会社カウネットも「物流業界における働き方改革の推進に向けた具体的な取り組みとして、配送に関するサービスの基準を変更」することを発表。「配達荷物の集約により社会的に課題となっている物流負荷の軽減を目指してまいります」としている。改定日は2023年12月1日受注分からで、配送料無料注文金額を法人向けサービス「カウネット」では現行の税込み1000円以上からを税込み2500円以上へ変更する。また個人向けサービス「おうちカウネット」に関しても現行の税込み1500円以上から税込み2500円以上になる。

その他の改定は下記の表の通り。

※出典:株式会社カウネット「配送料改定のご案内」


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【物流2024年問題特集】

働き方改革関連法により、ドライバーの労働時間に上限が課されることで生じる問題の総称である物流・運送業界の「2024年問題」。特にドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限されることで、一人当たりの走行距離が短くなり、長距離でモノが運べなくなることが大きな懸念となっています。ECのミカタでは、この「2024年問題」を、物流業界に携わる企業様へのインタビューを中心に、特集していきます。

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