LINEリサーチが「スマホで調べものをするときの検索行動の調査」を実施 気になる商品に出会う場はYouTubeが1位に

ECのミカタ編集部

【LINEリサーチ】興味をひかれる商品(モノ)に出会うのは「YouTube」が1位、「テレビ番組」が僅差で2位にランクイン

LINEヤフー株式会社(以下:LINEヤフー)が運営するスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」は、「スマホで調べものをするときの検索行動の調査」の番外編として、興味をひかれる商品(モノ)にどこで出会い、どのように調べているのか、また、どういった情報が購入の後押しになるのかを調査した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
◆調査対象:日本全国の13歳~79歳の男女
◆実施時期:2023年9月16日~9月19日
◆有効回収数:645736サンプル
◆集計対象:有効回収数の中からランダム抽出した男女13-79歳の49839サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合あり

YouTubeがテレビを超え1位に

「興味をひかれる商品(モノ)にどこで出会うか」については、「YouTube」が1位で約3割、次いで僅差で「テレビ番組」という結果に。

3位以降もは「テレビCM」、「家族や友だちの話」、「Instagram」が2割台半ばと続く。上位の項目に大きな差はなく、さまざまな場から、興味をひかれる商品と出会っていることがうかがえるだろう。

男女年代別の傾向を確認すると、男女共に30代以下はSNSやYouTubeが中心、50代以上ではテレビ番組やテレビCMを中心にひかれる商品に出会っている傾向が分かる。また、「家族や友だちの話」や「お店の店頭」といった、オフラインでの会話や接点も幅広い年代で5位以内にランクインした。

Googleが商品検索に最も利用される

「興味をひかれた商品(モノ)に出会った後、何で調べるか」については、「Google」が断トツのトップに。次いで「Yahoo!JAPAN」、3位に「YouTube」となった。

また、男女すべての年代でも、「Google」が1位という結果に。気になったものを深く調べたいと思った時に、まず「Google」で検索するという行動は性別年代に関わらず共通していることが判明した。

一方、2位以降では、それぞれ傾向が異なり、男性10代~30代では「YouTube」が2位、中でも10代は4割弱と他の年代に比べて高い結果。女性10代~30代では「Instagram」が2位に、男性10代~20代と女性20代では「X」が3位にランクインした。また、女性10代では「TikTok」の割合も高く3割台の僅差で4位に。10代~30代では、特にSNSサービスが上位5位の多くを占める傾向が見受けられるだろう。

商品のレビュー/クチコミを重視する傾向

「調べた商品を購入する決め手となる情報」は「商品のレビュー/クチコミ」が全体で5割超となり、全ての年代で1位となった。2位には「店頭で商品を見て得られる情報」、3位には「商品の公式ホームページ/サイトの情報」が3割台で続く。

全体の上位10位には入らなかったが、「インフルエンサー/有名人の投稿」が、10代女性では3割弱で4位、10代男性では1割台後半で6位という結果に。女性20代では「ハッシュタグや検索で見つけた一般人の投稿」が2割台後半となっており、若年層はInstagramやYouTubeなどの投稿に後押しされる傾向が強いことがうかがえるだろう。

SNSを中心としたネットが主流になるか

本調査では日本全国の13歳~79歳までを対象に、商品認知から購入までのフローを調査した。全体としても商品認知の場がテレビ番組を超え、YouTubeがトップになっている点は注目すべきだろう。テレビCMも僅差ではあるが3位という結果になっており、このことからも商品訴求の場がネットに移り変わっていることが見受けられる。

特に若年層においてはSNSを活用している傾向が強く、全体の結果と若干の差異が出ている。特に女性はInstagramを重視しており、商品認知においても圧倒的な割合をみせた。こういった点からも、想定するターゲットに応じたマーケティング展開が重要になるだろう。

今後もSNS、ネットを活用した商品認知、購入といった流れは強まることが考えられる。本調査の結果は今後の施策検討に大きく役立つはずだ。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事