サッポログループ物流、千葉~仙台工場間輸送の一部を鉄道輸送に切り替え トラックの長距離輸送の削減と「脱炭素社会の実現」に取り組む

ECのミカタ編集部

サッポロビールの千葉~仙台工場間輸送の一部を鉄道輸送に切り替えモーダルシフトを推進し、年間のCO₂排出量を約44t削減。さらに倉庫内作業自動化によるドライバーの待機時間を削減。

サッポロホールディングス株式会社のグループ企業であるサッポログループ物流株式会社(以下:サッポロ)、日本貨物鉄道株式会社(以下:JR貨物)、日本運輸倉庫株式会社(以下:日倉)、日本フレートライナー株式会社(以下:日本FL)は、サッポロビール千葉工場からサッポロビール仙台工場内の仙台物流センターへの製品輸送の一部を、2024年2月2日よりトラック輸送から鉄道輸送に切り替えることを公表した。

トラック輸送の一部を鉄道輸送に切り替え

本取り組みは、サッポロビール千葉工場で製造した「サッポロ生ビール黒ラベル」などのビール製品を仙台物流センターへ輸送する際に、JR貨物の鉄道コンテナを利用し、トラック輸送の一部を鉄道輸送に切り替えるものである。トラックの長距離輸送削減に加え、年間CO₂排出量約44tの削減(※1)を見込んでいる。

◆運用開始日
▷2024年2月2日
◆輸送区間
▷サッポロビール千葉工場(千葉県船橋市)→JR貨物隅田川駅(東京都荒川区)→JR貨物仙台貨物ターミナル駅(宮城県仙台市)→サッポロビール仙台物流センター(宮城県名取市)

※1:1年間あたりのCO₂排出削減量。改良トンキロ法にて実施前後のCO₂排出量を算出。

◆実施前

◆実施後

梱包作業の自動化により出荷作業を軽減

また、輸送時の荷崩れを防止する梱包作業を、日倉の隅田川支店第一営業所倉庫内に新たに導入した自動梱包作業機械(※2)により自動化することで、出荷時の作業負荷軽減およびドライバーの待機時間削減に取り組む。これによって、作業員の梱包作業時間約30分の削減を見込んでいるという。

サッポロ、JR貨物、日倉、日本FLの4社は本取り組みにとどまらず、今後も互いに協力しながら続可能な社会の実現に貢献するとしている。

2024年問題をはじめとした物流に関わる諸問題の解決に加えて、CO₂排出量の削減の実現には鉄道輸送の活用が欠かせないだろう。今後も多くの対応が求められる物流現場の動向から目が離せない。

※2:ストレッチフィルムを荷姿に合わせて自動で巻く機械


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