LINEヤフーと出前館が「Yahoo!クイックマート」の提供を開始 生鮮食品や日用品を最短30分で配送

ECのミカタ編集部

LINEヤフーと出前館、最短30分で届く即配サービス「Yahoo!クイックマート」の提供を開始

LINEヤフー株式会社(以下:LINEヤフー)と株式会社出前館(以下:出前館)は2024年8月13日より、都内の一部地域で生鮮食品や日用品などを最短30分で届ける「Yahoo!クイックマート」(以下:クイックマート)の提供を開始した。港区と渋谷区、新宿区での先行リリース後、医薬品など取り扱い商品を拡充しながら今年中には全国(※1)での展開を予定している。
※1:出前館の配達エリアに限る

「Yahoo!ショッピング」上でサービス展開

クイックマートは「Yahoo!ショッピング」(アプリ、スマートフォンブラウザー版)内でサービスが展開。ユーザーは「Yahoo!ショッピング」上で注文から決済まで完結することが可能であり、対象金額の1%の「PayPayポイント」が付与される。

ユーザーは、配達を希望する場所の対象エリア内にある、コンビニエンスストアやスーパーなどで販売されている生鮮食品や日用品(※2)を選択し、注文・決済。その後、出前館の配達員がストアで該当商品をピックアップして配達し、最短30分で商品を受け取ることができる。

小売事業者と連携し、実店舗から商品を配達することで、従来のダークストア型ではカバーが難しかったエリアへの配送や商品の取り扱いが実現する。

なお、クイックマートのリリースに伴い、これまで提供してきたダークストア型の「Yahoo!マート by ASKUL」は8月末にサービスを終了。また、「出前館」での日用品配達についても、順次クイックマートへの切り替えを実施する予定である。

※2:提供開始時の対象ストアは、ローソン、マルエツ、Picard(ピカール)、今後ドラッグストアなど順次オープン予定

※画像元:LINEヤフーと出前館、最短30分で届く即配サービス「Yahoo!クイックマート」の提供を開始(LINEヤフー株式会社 他)

サービス体験を目的にしたキャンペーンを展開

「クイックマート」ではリリースを記念して、ユーザーにサービスを体験してもらうことを目的に、8月13日のリリースより、以下キャンペーンを展開、予定している。

◆クイックマート新規ユーザー向け919(クイック)円オフクーポン
▷実施期間:2024年8月13日~31日
▷内容:「クイックマート」が利用できるエリアのユーザーを対象に、サービスを初めて利用する際に使用可能な919(クイック)円オフクーポンを配布(利用制限1回、最低注文金額1500円以上)。

◆クイックマート5のつく日キャンペーン+4%
▷実施期間:近日実施予定
▷内容:「クイックマート」で対象金額の4%の「PayPayポイント」を付与、ストアポイントと合わせて5%の「PayPayポイント」を付与。

多くのユーザーの新規利用に繋がることが期待される。キャンペーンを通じた売上向上、販路拡大が見込まれるだろう。

タイパ向上、食料品アクセス問題解決を目指す

農林水産省によると、スーパーやコンビニエンスストアなどが近くになく、自動車も使えない買い物が困難な買い物弱者(65歳以上)が、2020年時点で全国に904万3000人いると推測され、高齢者を中心に食料品の購入に不便や苦労を感じる「食料品アクセス問題」が顕在化していることが判明している(※3)。

また、タイムパフォーマンスを意識するユーザーの数は増加しており、日本インフォメーション株式会社の調査によると、タイムパフォーマンスを意識して行っていることは、「ながら動画視聴」に次いで、「ネットショップ・ネットスーパーの利用」の順位が高くなっている(※4)。

こうした状況を背景に、これまで以上に提供エリア・商品を拡充することで、ユーザーのタイムパフォーマンス向上や「食品アクセス問題」の課題解決の一助となることを目指し「クイックマート」の開始に至った。

LINEヤフー株式会社コマースカンパニー事業推進統括本部長である輿水宏哲氏は「『Yahoo!ショッピング』に生鮮食品の販売や即時配送という新たな価値を加えることで、相乗効果を生むと考えています」と本サービスの可能性についてコメント。今後、全国展開に向けた動向、取り扱いアイテムの拡充に注目、期待したい。

※3:農林水産政策研究所「食料品アクセスマップ」
※4:日本インフォメーション株式会社「タイムパフォーマンスに関する意識調査」


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