SaaS導入、9割以上が「API連携不足」で製品を除外 Anyflow調査
Anyflow株式会社は2026年7月14日、「BtoBのSaaS導入担当者の連携機能重視度調査」の結果を発表した。
調査概要
◆調査機関:Anyflow株式会社
◆調査名称:BtoBのSaaS導入担当者の連携機能重視度調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2026年5月18日~5月19日
◆調査対象:過去1年以内にBtoB SaaSの導入・選定・比較・更新検討に関与した企業担当者
◆有効回答:111名
◆出典:BtoBのSaaS導入担当者の連携機能重視度調査(Anyflow株式会社)
「価格・コスト」「セキュリティ」を最も重視
SaaS導入担当者に、選定時に重視するポイントをたずねたところ、「価格・コスト」「セキュリティ」がともに47.7%で同率1位となった。
僅差で続いたのは「外部システムとの連携」(36.0%)となり、「コア機能の充実度」(27.0%)や「AI機能」(27.0%)、「サポート体制」(20.7%)、「操作性・使いやすさ」(19.8%)を上回る結果となった。

「連携機能が不十分なSaaSについて、機能や価格を詳しく比較するより前に、検討対象から外すことがありますか」と質問。SaaS導入者の56.8%が選定時に「多くの場合、外す」と回答。
「必ず外す」とした18.9%と合わせると、75.7%が連携機能が不十分なSaaSを導入検討の段階で除外していることが明らかとなった。

複数のSaaSを組み合わせて使うことが前提
「希望していたSaaSが既存システムや他SaaSと連携できないことを理由に、導入を見送った、または別のサービスを選んだ経験はありますか」と質問。63.1%が、求めていた連携ができなかったことを理由に他サービスを選択しており、25.2%はSaaS導入自体を見送ったと回答した。
SaaS選定においては「API連携できるかどうか」だけでなく、連携の質や量、そしてユーザーニーズを満たしているかが、最終的な選定を左右する重要な要素であることが明らかとなった。

「連携機能がSaaSの判断軸として重要だと思う理由」については、「AIや自動化の活用にはSaaS間のデータ流通が不可欠」という回答が67.6%を占めた。次いで「既存システムやSaaSとの一体運用が業務の前提になっている」が48%で2位となった。
DX推進が加速する中、複数のSaaSを組み合わせて使うことがすでに前提となっている。新たに導入するツールが既存のSaaSと連携できるかどうかは、実務上避けて通れない評価基準になっていることがうかがえる。

連携不足が信頼性、ブランドイメージに影響
連携機能が不十分なSaaSに対する印象を聞いたところ、「業界全体の連携トレンドへの対応が遅れていると感じる」55.0%、「将来にわたって使い続けられるか不安に感じる」52.3%が上位に挙がった。
Anyflowはこの結果について「連携の不足が単なる機能面の課題にとどまらず、プロダクトへの信頼性やブランドイメージにまで影響を及ぼしている可能性が示唆されている」とコメントしている。

API連携の充実が、SaaS選定における重要な評価軸になっていることが明らかとなった。SaaSの導入や運用体制を見直す際には、ぜひ本調査結果を参考にしたい。


