消費者生活相談、SNS広告がきっかけの「インターネット通販」増加 東京都調査
東京都は2026年7月28日、2025年度(令和7年度)消費生活相談概要を発表した。本記事ではEC事業者へ向け、関連する内容を中心に一部抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査期間:2025年4月~2026年3月
◆調査対象:東京都内の相談情報
◆調査方法:PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)を使用し、2026年4月30日時点の登録データで全期間の分析を実施。
◆出典:令和7年度相談概要(東京都庁)
「インターネット通販」に関する相談が全体の2位
「インターネット通販」に関する相談件数は3万8050件。全体の相談内容別、相談件数の2位となった。
◆相談内容別相談件数上位10位(複数選択項目)

「インターネット通販」の中でも「SNSに表示された広告をきっかけとした契約トラブル」など、何らかの形でSNSが関連している相談の割合は26.2%。前年度から3.0ポイント上昇し、引き続き増加傾向にある。
◆インターネット通販の相談件数及びうちSNSが関連している相談が占める割合の推移

商品未着、粗悪品の件数が大幅増加
インターネット通販でSNSが関連している相談のうち、「購入した商品が届かない」「画面で見たものと違う粗悪品が届く」(以下、商品未着・粗悪品)のトラブルに関する相談件数は、3490件(35.0%)。対前年度比、165.0%と増加した。
◆インターネット通販でSNSが関連した商品未着、粗悪品に関する相談件数と割合

「商品未着・粗悪品」に関する、商品別相談件数については、第1位が「紳士・婦人洋服」で826件、第2位が「かばん」で300件、第3位がスニーカー等の「履物」で269件となった。
◆インターネット通販でSNSが関連した商品未着、粗悪品に関する相談の商品別相談件数の上位5位の推移

「定期購入」に関する相談も高水準で推移
インターネット通販で購入した商品の「定期購入」に関する相談については、2025年度も4921件と高水準で推移している。
商品の内訳は「化粧品」が2108件、「健康食品」が1759件。この2つで、全体の78.6%を占めた。
◆インターネット通販における定期購入に関する相談件数の推移

都及び都内区市町村に寄せられた消費生活相談件数は、14万5501件にのぼり対前年度比109.8%と増加した。
SNS広告をきっかけとした「インターネット通販のトラブル」が増加していることが、可視化された本調査。EC事業者には、消費者が安心して利用できる市場づくりを意識した取り組みが、より一層求められるだろう。


